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シラバス(平成29年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 健康・疾病・障害の理解

疾病・障害論ⅡA (慢性期)

Internal Medicine ⅡA

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担当教員 多久和 典子
実務経験
開講年次 1年次後期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 必修 時間数 30時間
学習目的・目標 目的:疾病・障害論ⅡA・ⅡB・ⅡCのシリーズでは、1年次後期と2年次、計1年半をかけて、内科領域の疾患の基礎知識を学びます。人体の正常構造と機能(解剖と生理)の基本を理解していることが前提となります。ⅡAでは、はじめに医療者に共通する医療の原則と概念を学びます。次いで、循環器系・呼吸器系について、解剖・生理の正しい理解の上に、臨床で必要な基礎知識を学びましょう。 目標: (1)患者の主訴を聴き、医療面接、身体診察、臨床検査、診断、治療へと進む医療の原則、患者を中心とした、信頼関係で結ばれた多職種の協働によるチーム医療、患者指導において必要な医療者の資質について説明できる。 (2)循環器系・呼吸器系の正常な構造と機能、および、主要な疾患について、病態、症候(症状と徴候)、検査所見、治療、ケアと患者指導の要点を説明できる。
授業計画・内容

内容
1-4 医療学入門
・最善の医療提供へのすじみち(主訴・医療面接・身体診察・臨床検査から診断確定と治療方針決定へ)、患者中心・多職種協働によるチーム医療
・正しい診断に基づく治療方針の決定、説明に基づく患者自身の理解と選択・同意(インフォームドコンセント)、セカンドオピニオン
・いのちのしくみに立脚した疾病の治療、原因療法と対症療法、内科的治療(生活習慣の見直し、食事、安静あるいは運動、薬物療法)、外科療法(根治手術と姑息手術、待機手術と緊急手術)、放射線療法、集学的治療、EBMとEBN、緩和医療、看とりの医療
・尊厳死と安楽死のちがい、脳死と植物状態のちがい
・看護師による生活指導の重要性:セルフケアの推進と疾病予防
・医療のサイエンスとアート:専門知識・技術・コミュニケーション能力
・主要な症状・徴候
5-10 循環器系
1.基礎:体循環と肺循環、心臓の構造、刺激伝導系、心周期、血管の構造、血圧の調節機構 ほか
2.臨床:症候学、心音、心雑音、検査と治療(心電図、胸部X線撮影、心エコー図、カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、ペースメーカー、循環器疾患の薬物療法 ほか)主要疾患(心不全、先天性心疾患、心臓弁膜症、感染性心内膜炎、高血圧、粥状動脈硬化、虚血性心疾患、不整脈、心筋疾患、心膜疾患・心タンポナーデ、解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)など
11-15 呼吸器系
1.基礎:気道と肺、胸膜、肺循環、呼吸運動、換気とガス交換、呼吸の化学調節 ほか
2.臨床:症候学、異常呼吸音、呼吸困難と呼吸不全、
検査と治療(喀痰検査、画像診断、呼吸機能検査、SpO2、動脈血ガス分析、気管支鏡、 呼吸器疾患の薬物療法 ほか)、主要疾患(呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、過敏性肺炎、サルコイドーシス、間質性肺疾患、塵肺、気管支拡張症、無気肺、気胸、肺血栓塞栓症、悪性腫瘍(小細胞・非小細胞肺癌、転移性肺癌、悪性胸膜中皮腫)、換気異常(過換気症候群、睡眠時無呼吸症候群))など
教科書 看護のための臨床病態学(南山堂):予習・復習で繰り返し学習を。
参考図書等 日野原重明著「医学概論」(医学書院)(注:各学生が図書館から借りることができます) 病気がみえる(メディックメディア)Vol.2(循環器), Vol.4(呼吸器):臨床の実際が分かる・詳しく調べられる 看護師・看護学生のためのレビューブック(メディックメディア) 系統看護学講座(医学書院)専門分野 II:[3]循環器 [2]呼吸器 看護師国試対策START BOOK 解剖生理と疾病の特性(南山堂):看護師国家試験へのウォーミングアップ なるほどなっとく解剖・生理学(南山堂) なるほそなっとく病理学(南山堂) カラー図解 人体の正常構造と機能(日本医事新報社)
評価指標 ・成績判定の対象者:出席2/3以上、課題をすべて提出している。 ・定期試験の結果 100%で評価する。
関連科目 疾病・障害論 IIB・IIC・IA・IB 、人間機能学I・II・III、人間病態学I・II、フィジカルアセスメント、看護学の各科目、臨床薬理学、臨床栄養学、人類生物学
教員から学生への
メッセージ
臨床で患者さんのケアをする上で無くてはならない基本的な医学知識を獲得しましょう。これなしには到底、患者さんが望むケアはできません。教科書にマーカーを入れながら読んで予習し、講義内容を手書きでまとめてマイブックを作り上げ、実習でも活用しましょう。患者・医療者双方から信頼されるプロフェッショナルをめざしましょう。

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