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シラバス(令和3年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 成人看護学分野

がん看護学実習Ⅲ

Advanced Nursing Practicum in Oncology Nursing Ⅲ

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担当教員 牧野 智恵、渡辺 俊雄、平原 優美、時山 麻美
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 4単位 授業形態 実習
必修・選択 選択 時間数 120時間
学習目的・目標

学習目的:施設内および在宅での終末期における複雑で、対応の難しいがん患者・家族への看護実践を通して、高度な臨床判断能力と症状緩和における問題解決能力を習得する。また、地域連携における専門看護師の役割について理解する。

学習目標:
1.施設または在宅における終末期緩和ケアにおける診断および高度な看護実践ができる。
2.退院支援・調整の実際から地域連携のあり方、調整のあり方について検討できる。
3.先駆的ケアの開発に向けた視点を習得できる。

授業計画・内容
  回   内容   授業方法   担当
  1週~4週
1. 実習期間;2年次前期 6月中旬~7月の4週間とする
2. 実習場所;地域がん診療連携拠点病院(緩和ケア病棟、その他がん看護CNSの在職する訪問看護施設)
3. 実習内容
終末期緩和ケアを実施している施設または訪問看護ステーションにて2名以上の患者を受け持ち、看護専門看護師に必要な緩和ケアの臨床診断、看護実践をおこない自ら適切に評価する。また同時に、緩和ケア病棟および在宅緩和ケアにおいて専門看護師としてどのような役割・機能があるかについて実践を通して検討する。

 1)実践(1~4週目)

(1) 複雑で対応の難しい終末期がん患者に対して、医師や施設の専門看護師の指導のもと、フィジカルアセスメントおよび診断を行い、適切な診断能力を養う。
医師の回診(1回/日)に参加し、医師やCNSの指導のもとフィジカルアセスメントを行い、疼痛、終末期症状、全身状態の診断技術を習得する。さらに、緩和ケアにおける薬剤の調整についても検討する。
緩和ケアチームの回診およびケースカンファレンス(1~2時間/1回/週)に同行し医師の指導のもと臨床診断能力を養う。
(2) 専門的知識に基づき、患者の療養過程における問題を多面的にアセスメントし、専門看護師とともに患者への看護内容や施設における問題を検討する
(3) 症状緩和のために、効果的な看護介入・生活指導を立案する
(4) 多職種との協働のもと、より高度なケアを実践し、評価する

2)相談・調整・倫理調整(2~4週目)

(1) 受け持ち患者への看護実践を通して、終末期における相談・調整・倫理調整を実施する
(2) 退院調整を含む地域連携の活動に参画し、地域連携のあり方について検討する
(3) 実習方法については実習要項参照
(4) 看護専門看護師とは、随時カンファレンスを行い、その時々で体験した専門看護師の活動の意味を理解する
(5) 実習終了後、実習病棟にて事例とそこからの学びを発表し、スタッフへフィードバックする

学生の実習計画に基づいて実習

牧野

平原

渡辺

時山

教科書

必要時応じて紹介する

参考図書等

必要時応じて紹介する

評価指標

準備状況と実習への取り組み(50%)、カンファレンス時の発表・質疑応答内容(30%)、実習記録(20%)によって評価する。

関連科目

がん看護実習Ⅰ.Ⅱ

教員から学生への
メッセージ

がん看護専門看護師になる上で、有用な実習ができるよう、事前学習を十分に行い、担当医やがん看護専門看護師と積極的なカンファレンスの機会を設け実習を行ってほしい。

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