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シラバス(令和2年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 健康看護学領域 / 地域・精神・保健学分野

地域看護高度実践実習【B-1】

Clinical Practice and Seminar [B-1] for advanced community health Nursing

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担当教員 塚田 久恵、阿部 智恵子、曽根 志穂、金子 紀子、室野 奈緒子、持田 恵理(実習地のCNS)
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 4単位 授業形態 実習
必修・選択 選択 時間数 180時間
学習目的・目標

学習目的:
地域で暮らす人々の健康と生活を豊かに守り支える地域専門看護師に必要な高度な実践力を身に付ける。
 そのために、人々を個人として捉えるだけでなく、個人と密接に関わりながら相互に影響を及ぼしあっている家族レベル・集団レベル・地域レベルでの相互影響や、各レベルの視点からの問題の構造・根源を解き明かす能力を身に付ける。
さらに、今日の多様化・複雑化した人々のニーズや地域社会の複層的で捉えにくい諸問題を、保健医療福祉のみならず幅広い視野から多角的に捉え、より高い健康水準やQOLの達成を支援するだけの創造的、革新的な地域保健活動が実践出来る専門看護師に必要な知識技術を身に付ける。
学習目標:

1. 個人・家族・集団を対象に、卓越した保健指導・家族支援・集団健康教育に必要な実践的な能力とはどのようなものであるかを理解し、自らの能力を高めるための学修を深める。
2. 地域のニーズに即した地区組織を住民や他職種とともに効果的に創造・維持・育成・発展させるために必要な働きかけ方を学修し、自らのこれまでの体験と重ねて自己の能力を高めることに結びつける。
3. 行政資料や行政・コミュニティの人的資源の活用、及び自らの経験や五感を生かして的確にコミュニティをアセスメントする技術を身につけ、多様な部署・機関・組織と連携・協働しながら健康なコミュニティ形成を図ることのできる能力を身に付ける。
4. 地域専門看護師として求められる、地域の看護職や保健医療福祉に関わる人々の教育的支援能力及びや相談的支援能力、コーディネーション能力を養う。
授業計画・内容
内容 授業方法 場所 担当

1

オリエンテーション/実習計画の作成 講義
演習
大学 塚田、曽根、金子

2~8

(前半)

臨地実習(市町村)
(1) 個人・家族を対象として、
母子家庭訪問、高齢者家族の家庭訪問、特定保健指導を実際に担当し、3P科目(フィジカルアセスメント、病態学、薬理学)での学び
を生かしながらエビデンスに基づいた個人・家族単位での健康支援を試しみる。以って住民に伝わる保健指導・家族支援能力や保健信念モデル等に基づいた行動変容を促す力を高める。
(2) 集団を対象として、
対象とする集団の生活実態を把握し、地域の生活・歴史・文化を配慮した健康教育プログラムを開発し、実際に教育を提供する。その評価をもとに効果的な健康教育の方法を学修する。
(3) 地区を対象として、
一定の区域を対象に、その域内に住む住民の生活環境や考え方の特徴を行政資料や人的資源、及び自らの五感を生かして把握する。その区域に関連する住民組織とその成立過程を理解把握する。またそのような地域組織で活躍する地域のキーパーソンを通じた効果的な地区活動を実際的に学修する。
(4) 個別家庭訪問、特定保健指導やヘルスプロモーション活動を通じて個人と家族間、住民活動と個人情報、多職種チーム等における倫理調整を学ぶ。
実習

実習施設及び実習施設の所在する地域

塚田、阿部、曽根、金子、室野
(以上初日のみ)及び持田

9

中間カンファレンス プレゼン及び討議

現地の実習施設

塚田、阿部、曽根、金子、室野及び持田

10~19

(後半)

臨地実習(前半と同じ市町村)
前半の(1)~(4)をさらに継続するとともに、以下の内容を追加する。
(5) 地域包括支援センターにおける高齢者・家族支援に参加し、介護保険をはじめとする高齢者保健福祉施策の充実を図る能力を養成する。
(6) 市町に存在する様々な組織と保健師活動との連携状況とその活用について学習する。
(7) 実習地の保健師の胸を借りて実習地の新人保健師や中堅保健師の学習ニーズや相談ニーズに対して実際に相談を提供し、自身が身に付けるべき知識技術及び教育や相談能力を確かめ学修する。
実習 実習施設及び実習施設の所在する地域 持田

20

カンファレンス

プレゼン及び討議 現地の実習施設 塚田、阿部、曽根、金子、室野及び持田
教科書

なし

参考図書等

なし
その他適宜紹介する

評価指標

実習日数が7割以上であること。倫理調整事例検討を経験すること。地域住民の集団に対する健康教育、及び実習地の保健師に対する相談・教育の試行を行うこと。
その上で、日々の実習記録や課題に対するプレゼンテーションの内容が80点以上であること(100点満点)
上記に加えて実習に対する積極性を総合的に判断して評価する。

関連科目
教員から学生への
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