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シラバス(令和2年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の発展

子どもと家族の発達支援論

Supporting for Child Development and Family Enviroment

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担当教員 西村 真実子
実務経験 病院勤務経験のある教員が担当している。
開講年次 4年次後期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 15時間
学習目的・目標

目的:
子どもの成長発達や養育環境に関する社会問題の中から「育児不安・育児困難」や「子どもの虐待」について取り上げ、その背景、対応、今後の課題、看護職の役割について理解する。
目標:
1.育児不安・育児困難・子ども虐待の定義や発生機序、虐待的養育環境が子ども・サバイバーにもたらす影響について説明できる。
2.子ども虐待の予防のための保健・医療・福祉のシステム、具体的な子育て支援策、養育者への関わりや支援、子どもへの関わりや援助について、未然発生予防、早期発見・早期対応、子どもの保護支援・養育者支援の各局面別に説明できる。
3.上記の1、2について、ビデオや手記、紙上事例を通して理解を深め、子ども虐待という現象を概念的で特別な現象としての理解ではなく、身近な問題としてとらることができる。

授業計画・内容
  回   内容
  1-2 1. 子どもの虐待の定義、類似概念
2. 育児不安や虐待などの実態
3. 子どもの虐待や育児困難に関連する要因(虐待や育児困難発生のリスク要因)
4. 虐待的養育環境が子どもやサバイバーにもたらす影響
  3-4 映画「愛を乞う人」視聴およびグループワーク
  5-6 1. 子どもの虐待予防システム・子育て支援策、関連法規
2. 育児不安・育児困難・虐待に悩む養育者への関わり・支援
3. 被虐待児との関わり・支援
4. 支援者の共感疲労・セルフケア
  7 事例検討およびグループワーク
  8 子どもの虐待予防の啓発ポスター作成(グループワーク)
教科書
参考図書等

アリシア・F・リバーマン他著、渡辺久子監訳、佐藤恵美子他訳:虐待・DV・トラウマにさらされた親子への支援ー子ども・親心理療法、日本評論社、2016
長谷川博一:たすけて!私は子どもを虐待したくない 世代連鎖を断ち切る支援、径書房、2003

評価指標

1.レポート課題(2種類)70%
2.啓発用のポスター作成 30%

関連科目
教員から学生への
メッセージ

育児不安、子どもの虐待、不登校、家庭内暴力等、近年目立ってきている子どもと家族に関する問題の根っこには共通する問題が横たわっているように思います。もちろん、各現象は複雑でまとめて語ることはできませんし、ひとり一人の子どもや親、家族の状況、事情は違います。支援者に求められる姿勢についてや、地域社会がどのようにあることが、これらの問題の予防に重要なのかについて、一緒に考えていきたいと思います。

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