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シラバス(令和2年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の基本

基礎看護学実習Ⅱ

Practicum:Basic Practice Ⅱ

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担当教員 寺井梨恵子、中田 弘子、石川倫子、木森 佳子、田村幸恵、三輪早苗、瀬戸清華、田淵知世
実務経験 複数の教員が担当しており、全員に病院勤務経験がある。
開講年次 2年次後期 単位数 2単位 授業形態 実習
必修・選択 必修 時間数 90時間
学習目的・目標

【学習目的】
医療機関で健康障害により入院生活を送っている対象を受け持ち、看護過程を展開する基礎的な能力と看護職として必要な態度を修得する。
【学習目標】
1.看護に必要な情報をアセスメント、看護上の問題の特定、看護計画の立案、実践、評価ができる。
      1) 看護に必要な情報をアセスメントし、看護上の問題を特定できる。
      2) 看護目標、具体的な看護計画を立案できる。
      3) 立案した看護計画が実施できる。
      4) 実施した具体的な看護計画を評価できる。
      5) 看護過程の実践を振り返り、考察を深めると共に自己の今後の課題を明らかにできる。
2.看護過程の実践を通して看護職として必要な態度を身につける。
      1) 主体的に実習に取り組み、自分の考えを述べることができる。
      2) 看護学生として責任を持った行動がとれる。
      3) 他者のプライバシーの保護を遵守できる。
      4) 他者に対する尊敬の気持ちを話し方や行動で表現できる。

授業計画・内容
  回   内容
【実習内容】
1.看護過程の展開
・受け持ち患者の健康状態に関する多角的な情報収集の方法
・収集した情報(主観的・客観的データ)を看護の視点からその情報を分析・解釈
・関連図の作成と全体像の把握
・実在または潜在する健康問題/生活過程に対する反応を判定し、看護上の問題とその優先順位を決定
・受持ち患者の個別性に応じた目標設定
・患者に期待される結果、看護目標、看護介入の具体的な方法の立案
・看護技術の原理・原則、安全・安楽への配慮、倫理的配慮を踏まえた看護の実施
・実施した看護の目標達成状況の評価と再アセスメント。
2.カンファレンス
・カンファレンス:アセスメントや看護上の問題、看護目標、具体的な看護計画の検討
・全体カンファレンス:看護過程の実践、実習を通した学びと今後の課題の共有

【実習方法】
 1.事前学習
 2.看護過程の展開(病棟実習2週間)
・健康障害により入院生活を送っている患者1名を受け持つ
・臨地実習指導者や教員と共に受け持ち患者と関わりながら、看護に必要な情報をアセスメントし、看護上の問題を特定する。
・特定した看護上の問題を解決するための、看護計画を臨地実習指導者や教員、グループメンバーと話し合いながら設定する。
・立案した看護計画を安全・安楽を考えた方法で臨地実習指導者や教員と共に実施する。
3.看護職として必要な態度
・実習での対象との関わりについて、相互作用を振り返り自己の傾向を評価する。
・実習計画の説明、報告、カンファレンス等の討議を通して、自己の考えを明確に述べる。
・個人情報を適切に管理するとともに、守秘義務を守る。
・看護過程を通し、看護の学びを深め、今後の課題を明らかにする。
教科書

系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学Ⅰ・Ⅱ 医学書院
秋葉公子:看護過程を使ったヘンダーソン看護論の実践 第4版、ヌーヴェルヒロカワ
任和子、秋山智弥編:根拠と事故防止からみた基礎・臨床看護技術 第2版、医学書院

参考図書等

熊谷たまき監修:看護が見えるvol.3 フィジカルアセスメント、MEDIC MEDIA

評価指標

実習記録60%、実習態度やカンファレンスへの参加態度等40%とし、実習評価基準に沿って評価し、総合的に判断する。

関連科目

看護学概論、生活援助論Ⅰ・Ⅱ、基礎看護学実習Ⅰ、人間機能学、人間病態学、疾病障害論、臨床薬理学、臨床栄養学、フィジカルアセスメントⅠ・Ⅱ、診療補助技術論Ⅰ・Ⅱ等

教員から学生への
メッセージ

看護過程とは、健康上援助を必要とする対象との相互作用に基づいて行う看護上の問題解決過程です。また、看護過程は、看護の目的を達成するための手段(方法)であり、こんな看護をしたいという看護者一人ひとりがもつ思いを、具体的に表現するための道具です。学習者である皆さんが、対象に向き合い、相互作用の中で、対象となる人をみる看護の視点を養うことを期待します。
実習では、特にこれまでに学んだ知識の統合が求められます。そのため、日ごろから段階的に知識を定着させるよう自学自習をしておくことが肝要です。また、看護計画の適切な実施のための準備では、実習前にバイタルサイン測定や清潔援助等の観察技術・日常生活援助技術を繰り返し練習しておくことが必要です。

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