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シラバス(令和2年度)

Syllabus

学部 / 人間科学領域 / 人間の理解

哲学

Philosophy

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担当教員 鈴木康文(非)
実務経験
開講年次 2年次前期・3年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 30時間
学習目的・目標

【目的】
近現代の哲学、思想に学びながら看護の対象である人間について全人的に広く、深く理解するとともに、自分自身の人間観、世界観、看護観を主体的に形成するために必要な哲学的な考え方、見方を養う。
【目標】
1.人間について受動的に学ぶのではなく、主体的に広く、深く考える力を身につける。
2.自分の現在の人間観、世界観、看護観を言葉で表現できる。

授業計画・内容
  回   内容
  1 哲学とは何か―哲学とは主体的に深く思索することであり、自己理解と世界観を育もうとすることである。
  2 人間とは何か―言葉を使用して自己を問い、自己を超えていこうとする「生きられた身体」をもつ存在である。
  3 科学的創造について―科学とは環境世界を理解しようとする欲求に支えられた活動である。
  4 科学と技術について―科学技術は知識に基づいて環境に働きかけ、人間の都合のよいように作り変える力である。
  5 人間の自由について―人間の本質は理性だろうか、自由だろうか?
  6 自由と責任について―自由で主体的な行為には絶えず責任が生じる。自由、責任とは何だろうか?
  7 社会と規範について―民主的に決めるということはどのようなことだろうか?
  8 世間と社会について―私たちは世間体や社会のルールに従って生きているのか?なぜ恥をかきたくないのか?
  9 身体と表現について―私たちは身体をもつ存在であり、自己の内面を世界へ表現し、生活世界の内で生きている。
  10 生活世界について―世界とは私たちの身体的表現に即して現れてくる世界であり、人間的意味に貫かれている。
  11 幸福な人生について―幸福な人生と感じるための条件は何だろうか?
  12 人間の能力について―人間は、理性と感性とをどのように使っているのだろうか?
  13 人間と動物について―動物と比較して人間らしさとは何だろうか?
  14 人間の自己決定について―意志を尊重するということは、どのようなことだろうか?
  15 まとめ―人間についての様々な見方について
教科書

講義概要、プリント配布

参考図書等

鈴木宏昭『教養としての認知科学』、東京大学出版会、2016年

評価指標

筆記試験(70%)、随時のレポート(20%)、出席回数・受講態度等(10%) 計100%

関連科目

生命倫理 教育学 医療人類学 健康環境論 看護学概論 地域看護学概論 緩和ケア論

教員から学生への
メッセージ

単に知識を得る(理解)のではなく、自分で考える(哲学する)ことを実践して欲しい。疑問をもち、知りたいという思い(愛知=哲学の心)を育んでください。くれぐれも簡単に理解したと思いこんだり、知識として答えを記憶したりしないように、まず疑問を持って、書を読み、調べ、思索することが大切です。
学生(student)なのですから、自主的主体的に問うという哲学的態度を身につけてください。そのためには、まず講義に出席する前にその日の講義内容について前もって自分で考えるようにしましょう。

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