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シラバス(令和2年度)

Syllabus

学部 / 人間科学領域 / 社会の理解

社会学

Sociology

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担当教員 三部 倫子
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義
必修・選択 必修 時間数 30時間
学習目的・目標

社会学とは、個人の経験を社会との相互作用のなかで考察する学問です。社会学を通して、個人の問題として切り落としていた事象(貧困、DV)や、自分とは関係がないとみていた事象(LGBT、民族差別)が、実は自分を取り巻く社会と密接であると気づくことができます。このような「社会学的想像力」は、看護が対象とする人間を理解する上で大きな力を発揮します。
授業では「差別」を社会学することを通して、人間の苦しみを社会との関係のなかで考察する姿勢を養います。
<目標>
① 社会学の基本的概念を学ぶ。
② 身近な事例への知的好奇心を醸成する。
③ 社会問題について社会学的観点から考えられるようになる。

授業計画・内容
  回   内容
  1 オリエンテーション――社会学とは
  2 排除と差別の社会学を考える二つの基本
  3 部落差別の今は・・・?――「部落」「部落民」の表象のゆくえ
  4 「当事者」は差別や排除を語るのか?――<ジモト>の在日コリアンとともに感じたこと
  5 「身体」をあたりまえにいきるために――「マタニティ・ハラスメント」という問題
  6 「ひきこもり」からの問題提起
  7 学校空間における排除と差別
 8 医療における排除――LGBTと医療福祉
  9 女性カップルの子育て願望への反発に見る排除のかたち――「子どもがわいそう」をめぐるポリティクス
  10 モザイクとしての「障害者問題」
  11 「ユニークフェイス」から「見た目問題」へ
  12 「民族」との向き合い方――在日コリアンの歴史と日本社会の対応
  13 「復興災害」の空間と多文化的現実――21年目の被災地を歩きなおす/見つめなおす
  14 原発問題について自由に思考をめぐらすことの困難
  15 原発事故による避難について考えるために――生活の再建をめぐるジレンマ
教科書

好井裕明編2016『排除と差別の社会学〔新版〕』有斐閣.
QWRC2016『LGBTと医療福祉<改訂版>』各自でPDFをダウンロードしてください。http://qwrc.org/2016iryoufukushicmyk.pdf

参考図書等

適宜、授業中に紹介します。

評価指標

レポート70% 提出物15% ディスカッション15%

関連科目

社会福祉論、医療人類学

教員から学生への
メッセージ

授業中にグループディスカッションを取り入れますので、積極的に参加してください。
毎回、その日の授業で学んだことや感想を書いて提出してもらいます。

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