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シラバス(令和2年度)

Syllabus

学部 / 人間科学領域 / 社会の理解

医療人類学

Medical Anthropology

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担当教員 三部 倫子
実務経験
開講年次 1年次後期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 15時間
学習目的・目標

文化人類学の一種である医療人類学は、異なる文化や社会的背景を有する人々が、病気の原因をどのように考え、病気になったときにどのような行動をとり、どのような治療を受けるべきと考えているか、などを明らかにしてきました。こうした視点は医療従事者に、患者の病いの理解や社会生活への気づきをもたらします。授業では医療人類学の基本的な考え方を学び、人間の物の見方や価値観の多様性を理解すると同時に、自分たちにとって当たり前となっている西洋医学的考え方に囚われない、柔軟な思考を獲得することを目指します。
<目標>
① 医療人類学における基本的概念を学ぶ。
② 多様な物の見方・価値観を理解する。
③ 患者にとっての病・社会生活の重要性を学ぶ。

授業計画・内容
  回   内容
  1 オリエンテーション 医療人類学の可能性――健康の未来とは何か?
  2 医学(現代医療)における医学知識・技術
  3 医学(現代医療)に基づく医療施設
  4 呪術――理不尽な闇あるいはリアリティか?
  5 憑依――病める身体は誰のものか?
  6 リプロダクション――「産むこと」は単純ではないのか?
  7 心と社会――狂気をどのように捉えればいいか?
  8 まとめ
教科書

池田光穂2007『医療人類学のレッスン――病をめぐる文化を探る』学陽書房.
(これは絶版のため適宜工夫します。授業に興味ある学生は、初回の授業に必ず来てください。)
中川輝彦・黒田浩一郎編2015『現代医療の社会学――日本の現状と課題』世界思想社.
 1章 医学知識・技術 中川輝彦・工藤直志
 3章 医療施設 金子雅彦 

参考図書等
評価指標

レポート70%、提出物30%

関連科目
教員から学生への
メッセージ

こんな見方があったのかと知るのは知的に楽しく、かつそれが看護師としても役立つことであれば一石二鳥です。積極的に「考える」ことを楽しみましょう。

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