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シラバス(平成31年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 健康・疾病・障害の理解

疾病・障害論ⅡB (各論2)

Diseases and Disorders IIB

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担当教員 多久和典子、齊藤光和(非)、栗田昭英(非)、岡島正樹(非)、加藤寛城(非)、田村昌也(非)、伴登宏行(非)、川浦幸光(非)
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義・演習
必修・選択 必修 時間数 60時間
学習目的・目標

目的:
疾病・障害論の各論シリーズ(II)の2番目に位置するこの科目では、消化器系(=消化管と肝胆膵)、代謝・内分泌系、血液・造血器系およびアレルギー・膠原病をテーマとして、解剖生理学の基礎知識の上に、様々な疾患の病態から治療・ケアにいたる基礎知識を学びます。消化器疾患の中には手術療法が適応となる疾患が数多く含まれますので、最初に外科療法の基本的な考え方を学び、手術を受ける患者の看護に必要な基礎知識の獲得を目指します。
目標:
この科目には、以下のように2つの大きな目標があります。第一に、外科総論(周手術期管理)、麻酔、救命救急・集中治療、災害医療、外科各論のうち心血管外科・呼吸器外科・消化管外科・肝胆膵外科・小児外科・移植外科について学びます。手術侵襲を受けた患者の病態と回復過程の理解、チーム医療の一員として看護師に求められる基礎知識の獲得を目指します。第二に、内科各論のうちの消化器疾患、代謝・内分泌疾患、血液・造血器疾患、アレルギー・膠原病などの多岐にわたる疾患について、それぞれの病因・病態生理・症候・検査所見・治療に関する基本的な医学知識とケアのポイントを学びます。これらの知識は、病態を正しく判断して的確なケアを提供する基礎となり、また、将来、糖尿病など生活習慣病の患者指導においても必要不可欠なものとなります。

授業計画・内容
内容
1-3 外科総論:手術を受ける患者の自己決定支援、侵襲と生体反応、術後回復過程、周手術期管理
4 麻酔と術中・術後管理
5-7 心肺蘇生、集中治療室(ICU)、災害医療、外傷、熱傷、熱中症
8 心血管外科(冠状動脈バイパス手術、心臓弁膜症の外科療法、人工血管置換術等)
9 呼吸器外科(肺がん、悪性胸膜中皮腫、気胸の外科療法等)
10-12 上部消化管(食道・胃・十二指腸)疾患と下部消化管(主に大腸)疾患
13-14 消化管の外科(食道・胃・十二指腸、大腸)
15-16 肝胆膵疾患(急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変、胆道疾患、膵疾患)
17 肝胆膵の外科
18 急性腹症
19 小児外科・移植外科・脳死
20-22 代謝疾患(メタボリックシンドローム、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症など)
23-24 内分泌疾患(下垂体腫瘍、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患等)
25-27 血液・造血器疾患(さまざまな貧血、白血病・悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等)、血液検査のみかた(血算・血液像、血液生化学)
28-30 アレルギー性疾患・膠原病
教科書

系統看護学講座別巻「臨床外科看護総論」・「臨床外科看護各論」(医学書院)
「看護のための臨床病態学」(南山堂)

参考図書等

病気がみえる Vol.1「消化器」, Vol.3「糖尿病・代謝・内分泌」, Vol.5「血液」, Vol.6「免疫・膠原病・感染症」
(メディックメディア)
看護師・看護学生のためのレビューブック(メディックメディア)
なるほどなっとく!解剖生理学(南山堂)、なるほどなっとく!病理学(南山堂)
カラー図解 人体の正常構造と機能(日本医事新報社)
看護師国試対策START BOOK 解剖生理と疾病の特性(南山堂)

評価指標

成績評価対象者:出席2/3以上・レポート提出。  成績評価:試験結果 100%で評価する。

関連科目

疾病・障害論I-IIC、解剖生理学、代謝と栄養、人間病態学、フィジカルアセスメント、臨床薬理学、看護学の各科目

教員から学生への
メッセージ

外科的疾患・障害を持つ患者、急性重症患者、そしてさまざまな内科的疾患をもつ患者、それぞれにふさわしい看護を提供するために必須の基礎知識を獲得します。急性重症患者の治療の原則は「先手必勝」です。皆さんの学習も「先手必勝」とするため、予めテキストを読んでくることが必要条件となります。さらに、講義で学習したことを復習し、繰り返し学習により自分自身のものとしてください。もしも自分や家族が患者になったと仮定して、看護してもらいたいと思うような看護師を目指して学習しましょう。

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