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シラバス(平成30年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の発展

クリティカルケア看護論

Critical care nursing

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担当教員 村井 嘉子
実務経験
開講年次 4年次後期 単位数 1単位 授業形態 講義・演習
必修・選択 選択 時間数 15時間
学習目的・目標

目的:クリティカルケアを必要とする患者の身体的・心理的・社会的側面を理解し、患者とその家族に適切な看護援助のために、クリティカルケア看護の概念、特徴、患者の生命・生活を支える援助の方法について学習する。
目標:①クリティカルケア看護の基本的概要を理解する。②クリティカルケアが必要な患者の身体的・心理的・社会的特徴および家族の特徴を理解する。③クリティカルケアを必要とする患者・家族への援助方法を理解する。④クリティカルケア看護における倫理的課題について考察する。

授業計画・内容
  回   内容
  1

クリティカルケア看護の概要
  ・日本の救急医療制度、救急看護の特徴と役割
  ・日本の集中治療と看護の歴史的変遷、特徴と役割
  ※これ以降の授業では、以下のテーマに関連した文献等を持参しディスカッションしながら授業を進める
   検索方法は、研究方法論、卒業研究での取り組みと同様である。

  2

クリティカルケア看護が必要な患者の特徴とその援助①
  ・非日常的な療養環境、テクノロジーを用いた生命維持と安楽の両立
  ・ケアとキュアが融合するクリティカルケア看護の専門性

  3

クリティカルケア看護が必要な患者の特徴とその援助②
  ・外傷、熱傷、中毒患者の治療と看護ケア

  4

クリティカルケア看護が必要な患者の特徴とその援助③
  ・人工呼吸器装着患者の治療と看護ケア、循環動態のコントロールと看護ケア

  5

クリティカルケア看護が必要な患者の家族の特徴とその援助
  ・心理的特徴、家族のニーズの把握と心のケア

  6

クリティカルケア看護におけるリハビリテーション
  ・二次的障害予防と多職種連携、医療チーム間のコーディネート

  7

クリティカルケア看護における倫理的課題(事例を通して)
  ・救命困難な状況に陥った患者へのケア
  ・日本における脳死と臓器移植の現状
  ・自己決定を尊重する援助と蘇生措置拒否に対する対応
  ・看護研究遂行における倫理的配慮   など

  8 まとめ
教科書

授業時に資料を配布する

参考図書等

池松裕子編集、クリティカルケア看護論、ヌーベルヒロカワ
道又元裕ほか、クリティカルケア看護論、医学書院
佐藤まゆみ・林直子編集、急性期看護Ⅱ、南江堂
山勢博彰代表著、救急看護学、医学書院

評価指標

授業時間の2/3以上の出席をもとに、授業内容を理解した上でのレポート内容の評価80% 授業中のディスカッションの参画20%

関連科目

成人看護学概論、成人看護方法論Ⅰ及びⅡ、成人看護学実習A

教員から学生への
メッセージ

クリティカルケア看護に興味のある方を歓迎します。人間の生命を救うという意味においては、クリティカルケア看護は看護の原点とも言えます。医療制度の変化、医療技術の高度化・進歩によって、急性期病院ではクリティカルケア看護を受ける患者が多くを占め、施設内の様々な場所で治療を受ける機会が多くなっています。

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