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シラバス(平成30年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の実践

地域看護学実習

Community Health Nursing:Practicum    

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担当教員 織田 初江、 石垣 和子、 阿部 智恵子、 塚田 久恵、 曽根 志穂、 金子 紀子
実務経験
開講年次 4年次前期 単位数 4単位 授業形態 実習
必修・選択 必修 時間数 180時間
学習目的・目標

地域看護活動領域のうち、公衆衛生看護活動並びに産業看護活動が展開される場において、各看護活動の特徴や役割を、看護職や保健医療の専門職、衛生管理者や保健事業を支える人々、住民や労働者等とのふれあいの中で、体験や実感を通して実践的に学ぶ。
Ⅰ.公衆衛生看護実習
【目的】
実習地域の健康課題を把握し、実習施設(保健所、市町の保健センター等)で取り組まれている保健事業や地域看護活動との関連について考察し、地域住民の健康を支援する保健師の役割を理解する。また、看護専門職として、住民の健康の増進に寄与できる能力を養う。
【目標】
1. 保健所・市町村における地域看護活動に参加することにより、人々の健康を守るしくみや、公衆衛生の理念に基づく公衆衛生看護の目的・目標について理解を深め、地域における看護サービスの提供方法を理解する。
2. 実習地域のアセスメントを通して、地域の健康課題と保健事業の関連を理解する。
3. 家族を単位とし、対象の家庭・地域社会生活の場において提供される、看護サービスの特徴について、理解を深める。
4. 個人、家族、集団及び地域社会のセルフケア能力の向上を目指した看護の展開ができる。
5. 対象者・対象集団の健康に貢献できる看護観の発展と行動規範の向上を目指す。
Ⅱ.産業看護実習
【目的】
産業保健における看護活動の実際を理解し、健全な職業生活を支える労働衛生管理のあり方と看護職の役割について理解する。
【目標】
1. 実習事業所に固有の健康課題と固有の安全衛生組織・機構について理解する。
2. 労働安全衛生法に基づく衛生管理の実際について理解する。
3. 事業所における看護職の職務の実際を理解し、機能集団や組織を対象として行われる労働者の健康管理に果たす看護職の役割を考察する。

授業計画・内容
  回   内容
 
Ⅰ.公衆衛生看護学実習、Ⅱ.産業看護学実習の二つの実習の履修を持って、本科目の単位を認定する。
Ⅰ.公衆衛生看護学実習
1. 学生を3班に編成し、3週間ずつ実習する
2. 各班の学生は、県内の保健福祉センターおよびその管内市町村において実習を行う。
3. 臨地実習は、保健所実習(2日)、市町村実習(7日)で構成し、4の実習内容について学習を深める。
4. 実習内容
1)【保健所実習】保健所の組織と成り立ち、保健所の機能と役割、保健所保健師の役割と責任について理解する。
2)【市町実習】
 
(1) 市町の保健師の担当ごと(地区担当・業務担当等)の役割と責任を理解する。
(2) 地域の健康課題、地域住民の健康ニーズと行政の保健事業とのつながりを理解する。
3)上記、1)、2)の実習を通して、以下の学びを深める。
 
(1) 実習地域のアセスメントを行い、地域の特性や健康課題を把握し、保健事業との関連や人々の健康と生活を守る仕組みについて理解する。
(2) 個人・家族・集団・地域を対象とし、対象の価値観やセルフケア能力に応じた援助の特徴を理解するとともに、対象者のセルフケア能力の向上を目指した看護を展開できる能力を身につける。
(3) 地域の健康課題に対応するために行われている保健医療福祉の連携や協働活動、住民とともに行うヘルスプロモーション活動の意義を理解し、地域で働く看護職としての役割について、考察を深める。
Ⅱ.産業看護学実習
1. 実習の体制や概要:実習施設と調整の上、決定する。
2. 実習施設:石川県内の会社・事業所など。
3. 臨地実習は、2日で構成し、以下の内容について学習を深める。
4. 実習内容
1)労働衛生チームや事業所固有の保健組織・機構について理解する。
2)労働安全衛生法に基づく衛生管理の実際を理解する。
3)事業所における健康診断と事後措置の実際を知り、看護職の役割を理解する。
4)事業所における健康保持増進事業(THP)について学ぶ。
5)事業所におけるメンタルヘルスに関する相談・保健指導の実際を理解する。
6)実習事業所に特有な健康問題とその対策について学ぶ。
7)産業保健における保健師活動の実際を理解し、その役割について考察を深める。
教科書

地域看護学概論・地域看護診断論・地域看護方法論Ⅰ・地域看護方法論Ⅱで使用した教科書や配付資料、提示された参考書などを有効に活用する。更に必要な図書や資料などは、実習前に別途提示をする。

参考図書等

参考図書・関連文献は実習開始前及び適宜紹介する。

評価指標

実習目標の達成状況 25%
地域看護学実習の課題レポート  15%
実習態度(出席状況、学習に対する積極性や努力の状況、学習グループにおけるメンバーシップ、リーダーシップの状況など) 45%
学内学習の状況(事前課題学習状況、学内実習、事後学習の成果状況) 15% 

関連科目

公衆衛生学、地域看護と名のつく科目

教員から学生への
メッセージ

常に実習目的・目標を意識しながら、これまでの学内における学習内容や広い視野と柔軟な発想や思考を生かし、自主的、自発的、かつ積極的姿勢で実習に臨んで下さい。長期間に渡るので自身の健康管理には充分に注意をして下さい。

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