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シラバス(平成30年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 子どもと家族の看護学分野

小児看護専門看護師機能実習Ⅰ

Clinical Practicum and Seminar Ⅰfor Advanced Nursing Practice for Child and Family

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担当教員 西村 真実子、金谷 雅代、松井 弘美
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 4単位 授業形態 実習
必修・選択 選択 時間数 180時間
学習目的・目標

学習目的:
子どもと家族の看護分野の講義科目・演習科目での学習を基盤とし、専門看護師のいる医療機関で実習を行い、専門看護師に期待される役割である「実践」「教育」「相談」「調整」「研究」「倫理」の6つの能力のを習得をめざす。また、専門看護師とともに活動した経験、および複雑な問題をもつ事例への看護実践を通して、専門知識・技術をどのように応用するのか、専門看護師としての役割開発をどのように行っていくのかについても学ぶ。

学習目標:
上記の6つの役割についての実習目標は以下の通りである。

1. ケアとキュアを融合した「高度実践」
1) 複雑な問題、解決困難な問題に対しては、問題の背景にある状況を整理しアセスメントするとともに、解決に向けて理論等の活用の可能性を検討したり、自らの姿勢や考え方を省察しながら支援していく。
2) 最新の研究知見を収集し、実践に有効な知見を判断し、それに基づいたエビデンス・ベースト・ナーシングを実践するロールモデルになる。
3) 子どもへの情報提供においては、子どもの発達に合った・不安を与えない・わかりやすい説明をする。
2. 看護職者に対するケアを向上させるための「教育」
  組織や現場の分析を通してわかった改善・向上が必要な点について、どのように示し進めていくことが組織や集団の団結力が育まれる変革に繋がっていくのかについて学ぶ。
3. 看護職者を含むケア提供者に対する「コンサルテーション」
  ケア提供者から相談された事例について、問題や課題を評価・整理し、解決に向けてのケア提供者の力量を引き出すためのコンサルテーションについて学ぶ。
4. 必要なケアが円滑に提供されるための保健医療福祉に携わる人々の間の「コーディネーション(調整)」
  必要なケアが円滑に提供されていない状況があり、その原因の一つに保健医療福祉に携わる人々・子どもや家族の認識や態度に相違がある場合は、コーディネーターの役割を担い、どのように関連者間の認識・意見の共有や調整、多職種間の協働の円滑化推進を行うのがよいかについて学ぶ。
5. 専門知識・技術の向上や開発を図るための実践の場における「研究」
  現場のケアやシステムが向上するために必要となる研究(問題の背景や課題を明らかにする研究、問題や課題に関して組織や集団に働きかけるために行う研究、課題解決のための新たな支援方法等を創造するために必要な研究、支援や援助の効果を評価する研究等)をどのように推進していくのがよいのかを考える。また、看護職者の研究活動をサポートし、指導していく方法を学ぶ。
6. 「倫理」的な問題・葛藤に関する関係者間の調整
  倫理的課題に対する感受性を高める。また、倫理に関する理論を活用し、倫理的課題に直面している子どもや家族、専門職者を支援することを学ぶ。
授業計画・内容
  回   内容   授業方法   担当
 
実習は、専門看護師が働いている医療機関で行う。
直接的ケアの事例を2事例以上、教育事例2事例以上、コンサルテーション事例2事例以上、調整事例2事例以上、倫理事例2事例以上経験し、通算して4週間以上実習する。
実習全体のオリエンテーションは1年前期の7月に行う。
実習指導は、実習場の指導者と教員が連携をとり、協力してあたる。
専門看護師に求められる機能「高度の実践」「教育」「保健医療福祉に携わる人々の間の調整」「コンサルテーション」「研究」「倫理」については、実習した内容を記録し、その実践活動を分析・評価するとともに、残された課題や今後の展望、副次的効果について考察する(CNS看護実績報告書様式を用いる)。
「高度の実践」については、継続的に関わった事例の支援過程をまとめる。事例紹介、アセスメント、関わった過程、成果、残された課題、事例との関わりを通してわかったこと・学んだこと等。

実習における個別指導

事例検討会

グループミーティング 等

西村

金谷

松井(小児看護専門看護師)

教科書
参考図書等

随時紹介する。

評価指標

1 実習内容 40%
2 CNS機能の報告書、事例レポート 40%
3 実習姿勢・態度 20%

関連科目
教員から学生への
メッセージ

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