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シラバス(平成28年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 子どもと家族の看護学分野

子どもと家族の保健医療福祉特論

Health and Welfare for Child and Family

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担当教員 西村 真実子、武山 雅志、松井弘美、鈴木 敦子、熊谷 有紀子、明橋 大二
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 30時間
学習目的・目標 科目のねらい 目的:現代社会における子どもと家族をとりまく諸問題を取り上げ、その実態や背景、および保健・福祉・医療・教育における対応、課題について学ぶ。 目標:1)育児不安や子どもの虐待、不登校等の子どもと家族に関する問題の実態や背景、対応、援助、予防について理解する。            2)子どもの養育環境や子ども時代の体験の重要性を認識し、関連する諸問題の予防に効果的な関わり・ケア(治療的対応)・支援について考える。
授業計画・内容
内容 授業方法 担当
1, 2 子どもの虐待予防概説
1. 定義、類似概念、統計、歴史、発生要因
2. 虐待されて育つとは/虐待のある家族
3. 子どもの虐待対応システム
講義/討論 西村
3 子どもの虐待における精神力動的及び生物学的要因(文献1)
1)自己意識と自己同一性
2)養育者の子どもへの歪んだ認知
3) 攻撃性、暴力、非行、犯罪
プレゼン/討論/講義 西村
4 幼少期の傷つき経験の影響と対処(文献4)
1)「先取り不安」とうまく付き合う
2)「バンダリー」の認識
3) 自分の中の「怒り」をこわがらないようにする
プレゼン/討論/講義 西村
5 幼少期の傷つき経験の影響と対処(文献4)
1) 自己評価にふりまわされない自分になる/自分の「思い込み」を点検する
2)「罪悪感」のワナから抜ける
3)「くしゃくしゃになった」自分を手当てする
プレゼン/講義/討論 西村
6 周産期メンタルヘルスケアからみた子どもの虐待予防Ⅰ(文献2) 討論/講義 西村
7

育児不安・困難・虐待予防を視野に入れた母子保健システム
アセスメント:親子の情緒的発達、親子相互作用(文献3)

討論/講義 西村

親支援:
1)個別支援 親への関わり・支援
2)グループ支援 ペアレンティング・プログラムなど

講義/討論 西村
10 虐待予防のケア(治療的対応)に役立つ知識:認知行動療法 講義/討論 武山
11 虐待と関連深い精神障害と治療、被虐待児/虐待に悩む親への治療やケア 講義/討論 明橋
12 生き抜く力を育む、トラウマからの回復(文献4など) プレゼン/討論/講義 西村
13 医療機関における子ども虐待予防活動:システム、親子への関わり・支援、院内外との連携・協働等(専門看護師による実践) 講義/討論 松井
14 不登校の実態とその対応 講義/討論 熊谷
15 諸外国における虐待等の問題とその対応 講義/討論 鈴木
教科書
参考図書等 1 メアリー・エドナ・ヘルファ他、社会福祉法人子どもの虐待防止センター監修、坂井聖二監訳:虐待された子ども The Battered Child、明石書店、2003 2 北村俊則編集:事例で読み解く周産期メンタルヘルスケアの理論、医学書院、2007 3 ケビン・ブラウン他、上野昌江他訳:保健師・助産師による子ども虐待予防CAREプログラム、2012 4  季刊ビイ Be!(依存症・家族・AC・・・回復とセルフケアの最新情報)、ASKヒュ-マン・ケア 5 山口県健康福祉部:みんなでネットワーク 子ども虐待防止に関わる援助関係者の連携マニュアル 改訂版、2006. 6 スティーブン・ハーマー、白根伊登恵訳:ほんとうの「私」のみつけかた、ヘルスワーク協会、2000 7 ジュディス・L・ハーマン:心的外傷と回復 増補版、みすず書房、1999
評価指標 1.出席状況、授業への参加状況 50% 2.プレゼンテーションおよびその資料 50%
関連科目
教員から学生への
メッセージ

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