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シラバス(平成28年度)

Syllabus

学部 / 人間科学領域 / 社会の理解

医療人類学

Medical Anthropology

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担当教員 伊藤 泰信
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 15時間
学習目的・目標 疾患だけでなく、患者にとっての病いの意味や社会生活にも目を向ける医療従事者になるために、文化人類学の一分野である医療人類学の基本的な考え方を学びます。人間の物の見方や価値観の多様性を理解すると同時に、自分たちにとって当たり前となっている考え方を、一歩距離をおいて見つめ直す視点を獲得することを目指します。
授業計画・内容
内容

1 イントロダクション

 

2 文化人類学とは・医療人類学とは

医療人類学の基礎となる文化人類学の考え方や方法論についてその概要について学びます。

 

3 医療の多元性

同じ社会のなかでも、医療について複数の考え方が併存することは珍しいことではありません。医療の複合的な状況を分析するための議論を紹介します。

 

4 健康・病気行動と病い経験

 健康と病気にかかわる人間の行動や(疾患diseaseとは異なる概念としての)病いillnessの経験について学びます。あわせて、個々の患者の経験に具体的な輪郭を与える枠組としてのナラティヴ narrative(物語)について具体例から考えます。

 

5 患者と医療者のコミュニケーション

患者-医療者関係のモデルや、両者のコミュニケーションの特徴について学びます。

 

6・7 医療エスノグラフィ

文化人類学の方法論であるエスノグラフィethnographyについての基礎的な考え方を学び、病院におけるエスノグラフィの事例からグループワークによる議論をします。


教科書 適宜、参考資料を紹介・配付します。
参考図書等
評価指標 出席点 20%、グループワークの貢献度 30%、レポート50%
関連科目
教員から学生への
メッセージ
近年、看護においても文化人類学、その下位分野の医療人類学の考え方や方法論に関心が高まっています。 これを機会に文化人類学(医療人類学)という学問に触れてみて欲しいと思います。

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