博士前期課程(修士) / 共通科目 / 共通科目
アドバンスト フィジカル アセスメント
Advanced Physical Assessment
担当教員 | 多久和 典子、石川 倫子、山内 豊明、吉田 弘毅 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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実務経験 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開講年次 | 1年次前期 | 単位数 | 2単位 | 授業形態 | 講義・演習 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
必修・選択 | 選択 | 時間数 | 30時間 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習目的・目標 | 《学習目的》 さまざまな健康問題を持った対象の身体の状態について、自身の五感と診察用具を用いて最大限の他覚所見を得、人体の正常構造・機能と病態生理の知識を統合して正しくアセスメントし、これに基づいて臨床推論し、最善のケアを提供できる能力を獲得する。 《学習目標》 1. 全身をもれなく系統的に診察する技能を身につける。具体的には、体表からみて、頚部・胸部・腹部の臓器・器官が体内のどこに どのように存在しているかを理解し、視診・聴診・打診・触診・神経学的診察を身につける。 2. 視診・聴診・打診・触診・神経学的診察でどのような所見が得られたら正常あるいは異常と判断できるのかを理解する。 3. 異常所見から、どのような病態が存在するのかを推測し、必要となる対処とケアを判断する。 4. 臨床検査の意義を理解し、異常所見を身体所見と統合してアセスメントする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業計画・内容 |
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教科書 | 『診察と手技がみえる vol.1, 2』 (メディックメディア):OSCE(臨床実習前実技試験)合格をめざす医学生に広く読まれている。 『症状別アセスメント』(メジカルフレンド社) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考図書等 | 『フィジカアルアセスメントガイドブック第2版』(医学書院):やさしく分かりやすい基礎入門編。 『内科診断学』武内重五郎著・谷口興一改訂(改訂第17版 南江堂):臨床家のアートとサイエンスが結集した奥深い成書。写真も豊富。 『ティアニー先生の診断入門』(医学書院):当代を代表する名医による症例検討会。たくさんのclinical pearlsがちりばめられ、臨床の醍醐味を味わうことができる。 『ベイツ診察法』(メディカル・サイエンス・インターナショナル 日本語訳第9版):有名なテキストで網羅的にhow toが記述されているが、臨床推論の観点からは肝心なポイントの記述が今ひとつ。欧米人と日本人で正常所見が異なるものには注意が必要 (肝臓など)。 『カラー図解 人体の正常構造と機能』(全10巻縮刷版 改訂第2版 日本医事新報社):タイトルのとおり、正常構造(解剖学)と機能(生理学)が詳しく分かる・確認できる決定版。 『バイタルサインからの臨床診断』入江 聰五郎著、『身体所見からの臨床診断』宮城征四郎・徳田安春著(以上 羊土社) 『山内豊明教授のフィジカルアセスメント』等、図書館収蔵の自学自習用視覚教材。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
評価指標 | 出席 30% 実技 30% 討議・レポート 40% | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
関連科目 | 病態生理学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教員から学生への メッセージ |
フィジカルアセスメントは、①正常な人体の構造と機能の理解、②様々な症状・徴候の背景にある病態の理解、そして③実際のトレーニングの上に成り立ちます。その上で臨床推論が初めて可能となります。 アートとサイエンスのさらなる極みを目指しましょう。 |