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シラバス(平成27年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 健康・疾病・障害の理解

疾病・障害論ⅡB (慢性期)

Internal Medicine ⅡB

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担当教員 多久和 典子
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 必修 時間数 30時間
学習目的・目標 目的:消化器系(消化管、肝臓、胆道(胆嚢・胆管系)、膵臓)、内分泌系・代謝、腎・尿路系のそれぞれについて、解剖・生理の基礎知識を復習し、定着させましょう。これに基づいて、主要疾患の臨床(疾患概念と病態、症候、検査、診断、治療、患者指導・ケアのポイント)を学びます。 目標:解剖と生理の知識に立脚して疾患の病態を理解し、その観点から患者の症状と徴候を説明できる。検査法と治療の原則について正しく説明できる。患者の生活指導の要点を説明できる。
授業計画・内容

内容
1-5 消化器系(消化管、肝・胆・膵)
1. 基礎:正常構造と生理機能(上部消化管と下部消化管、消化と吸収、門脈、腸間膜・腹膜、肝臓の役割、胆道の構造 ほか)
2. 臨床:症候学(自発痛・圧痛・反跳痛、腹膜刺激徴候、体性痛・内臓痛・関連痛、吐血、メレナ(黒色便)と血便、閉塞性黄疸とその他の黄疸、門脈圧亢進症)、検査と治療(腹部単純X線撮影、上部消化管造影、注腸造影、内視鏡、腹腔鏡、画像診断(腹部エコー、CT、 MRI、PET)、内視鏡治療、PEG、血管内治療、消化器疾患の薬物療法)、主要疾患(食道疾患(食道癌、胃食道逆流症、アカラシア、食道静脈瘤)、胃・十二指腸疾患(急性胃粘膜病変、消化性潰瘍、胃癌、胃切除後症候群)、大腸疾患(大腸がん、家族性大腸ポリポーシス、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎、薬剤性大腸炎、過敏性腸症候群、虫垂炎、腹膜炎、イレウス)、肝臓疾患(急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、アルコール性肝障害、NASH)、胆道疾患(胆石症、胆道感染症、胆道腫瘍)、膵疾患(急性膵炎、慢性膵炎、膵臓癌)など
6-10 内分泌系・代謝
1. 基礎:ホメオスタシス、視床下部、内分泌器官、各ホルモンの生理作用、ホルモン分泌のフィードバック調節、糖代謝のホルモンによる調節、代謝の同化作用と異化作用、脂質代謝の基本知識
2. 臨床:症候学、検査と治療、主要疾患(内分泌疾患:下垂体疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、アジソン病、褐色細胞腫)、代謝疾患:糖尿病、糖尿病のコントロール(食事療法、運動療法、薬物療法)、糖尿病の慢性合併症、糖尿病昏睡、低血糖昏睡、メタボリックシンドローム、脂質異常症、高尿酸血症、骨粗鬆症)など
11-15 腎・尿路系
1. 基礎:腎臓による細胞外液恒常性維持、腎血流量、糸球体濾過、尿細管機能、排尿の機序 ほか
2. 臨床:症候学、検査(尿検査、腎機能検査、eGFR、画像診断、レノグラム、腎生検)、急性腎不全、慢性腎不全、血液透析、CAPD、腎移植、主要疾患(急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、ループス腎炎、糖尿病性腎症、良性腎硬化症、痛風腎、尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)、尿路結石、水腎症、膀胱癌、腎細胞癌、前立腺癌、前立腺肥大、神経因性膀胱)など
教科書 (1)看護のための臨床病態学(南山堂) (2)看護師・看護学生のためのレビューブック(メディックメディア)
参考図書等 病気がみえる(メディックメディア):Vol.1(消化器), vol.3(糖尿病・代謝・内分泌), vol.8(腎・泌尿器) 系統看護学講座(医学書院) 専門分野 II:[5]消化器、[6]内分泌・代謝、[8]腎・泌尿器 看護師国試対策START BOOK 解剖生理と疾病の特性(南山堂):看護師国家試験へのウォーミングアップ カラー図解 人体の正常構造と機能(日本医事新報社)
評価指標 ・成績判定の対象者:出席2/3以上、課題をすべて提出している。 ・定期試験の結果 100%で評価する。
関連科目 疾病・障害論IA, IIA, IIC, IB、看護学、とくに基礎看護学、成人看護学、老年看護学の各科目 フィジカルアセスメント、人間機能学I, II、人間病態学I, II、臨床薬理学、臨床栄養学、人類生物学
教員から学生への
メッセージ
臨床で患者さんのケアをする上でなくてはならない基本的な医学知識を獲得しましょう。これなしには到底、患者さんが望むケアは出来ません。教科書(1)を読んで予習し、講義内容を(2)に補足記入して復習し、マイブックを作り上げて実習でも活用しましょう。患者・医療者双方から信頼されるプロフェッショナルをめざしましょう。

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