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シラバス(平成26年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の実践

統合実習A

Integrative Practicum A (community based rehabilitation nursing)

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担当教員 谷本 千恵
川村 みどり
大江 真吾
清水 暢子
実務経験
開講年次 4年次前期 単位数 1単位 授業形態 実習
必修・選択 必修 時間数 30時間
学習目的・目標 【目的】 ノーマライゼーションの実現に向けて、精神障害のある人々(対象)が地域で暮らして行く上での生きづらさや課題を理解し、健康レベルや生活の質(QOL)を高めるための看護職の役割や看護方法について学ぶ。 【目標】 1. 全ての人が地域で当たり前に生活する権利があることを理解できる。 2. 対象の生活上の困難を理解し、背後にある精神症状をアセスメントすることができる。 3. 対象の再発予防と地域生活の継続のための支援方法を考えることができる。 4. 対象の地域生活を支えるための保健・医療・福祉領域の社会資源や制度について理解を深め、関連機関・職種との協働・連携について学ぶとともに、看護職の役割について考察することができる。 5. 対象が本来もっている力をうまく発揮し、本人の望む生活や生き方が実現できるような支援方法について考察することができる。 6. 3年次の精神看護学実習からの学びと課題をふまえた実習テーマを学生自身が設定し、実習の全過程において主体的に実習を行うことができる。
授業計画・内容
内容
 

石川県内の病院デイケア、自立訓練(生活訓練)事業所、地域活動支援センター、就労継続支援事業所等において実習する。
実習は学内オリエンテーション(1日)、施設実習(2日)、学内演習(2日)、実習のまとめ(1日)で構成する。
各学習内容は以下のとおりである。
【学内オリエンテーション】
1. 実習目的・目標の明確化
2. ストレングスモデルとケアマネジメントに関する講義
3. グループディスカッション「精神看護学実習で受け持った患者の退院・地域生活に向けての課題と必要な社会資源について」
【施設実習】
精神障害者の地域生活移行・定着支援のための社会資源、制度、関連機関・職種との協働・連携について理解し、
看護職の役割について考察する。
【学内演習】
1. 精神障害者の地域生活移行・定着に向けての課題と必要な社会資源について考察する。
2. ストレングスモデルを活用した看護について考察する。
【実習のまとめ】
実習全体をとおしての学びを学生間で共有し学びを深める。

教科書 精神看護学概論、精神看護方法論Ⅰ・Ⅱ、疾病・障害論Ⅲで使用した教科書や配付資料、参考図書など
参考図書等
評価指標 出席状況20%、実習態度30%、実習目標達成度(実習記録や課題レポート等)50%
関連科目 すべての科目
教員から学生への
メッセージ
障害の有無に関わらず、誰もが自己の能力を発揮しその人らしく生き生きと暮らせる社会が望まれます。精神疾患・障害のある人々は歴史的・制度的問題や疾患・障害の特性から長らく病院での生活を余儀なくされてきました。今後は医療専門職の基本姿勢として、対象の‘できないところ(weakness)’ではなく、‘強み(strength)’に注目することが求められます。

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