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シラバス(平成26年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 健康・疾病・障害の理解

疾病・障害論ⅡA (慢性期)

Internal Medicine ⅡA

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担当教員 多久和 典子
実務経験
開講年次 1年次後期 単位数 1単位 授業形態 講義
必修・選択 必修 時間数 30時間
学習目的・目標 目的:疾病・障害論ⅡA・ⅡB・ⅡCのシリーズでは、1年次後期と2年次、計1年半をかけて、内科領域の疾患の基礎知識を学びます。人体の正常構造と機能(解剖と生理)の基本を理解していることが前提となります。ⅡAでは、はじめに医療者に共通する基本知識・概念を学びます。次いで、循環器系・呼吸器系について、解剖・生理の正しい理解の上に、臨床で必要な基礎知識を学びましょう。 目標: (1)患者の主訴を聴き、医療面接、身体診察、臨床検査、診断、治療へと進む医療の進め方、患者を中心とした、信頼関係で結ばれた多職種の協働によるチーム医療、患者指導において必要な医療者の資質について説明できる。 (2)循環器系・呼吸器系の正常な構造と機能、および、主要な疾患について、病態、症候(症状と徴候)、検査所見、治療、ケアと患者指導の要点を説明できる。
授業計画・内容

内容
1-5 医療学入門(テキスト:日野原重明著 「医学概論」(医学書院)(注:図書館所蔵))
・患者中心の医療の目標、多職種協働によるチーム医療
・最善の医療提供への道筋(主訴・医療面接・身体診察・臨床検査)
・正しい診断に基づく治療方針の決定、説明に基づく患者自身の理解と選択・同意(インフォームドコンセント)、セカンドオピニオン
・治療:いのちのしくみに立脚した疾病の治癒課程、原因療法と対症療法
 内科的治療(生活習慣の見直し、食事、安静あるいは運動、薬物療法)、外科療法(根治手術と姑息手術)、放射線療法、集学的治療、EBMとEBN
・緩和医療、看とりの医療
・尊厳死と安楽死のちがい、脳死と植物状態のちがい
・看護師による生活指導の重要性:セルフケアの推進と疾病予防
・医療のサイエンスとアート:専門知識・技術・コミュニケーション能力
6-10 循環器系
1.基礎:体循環と肺循環、心臓の構造、刺激伝導系、心周期、血管の構造、血圧の調節機構 ほか
2.臨床:症候学、心音、心雑音、検査と治療(心電図、胸部X線撮影、心エコー図、カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、ペースメーカー、循環器疾患の薬物療法 ほか)主要疾患(心不全、先天性心疾患、心臓弁膜症、感染性心内膜炎、高血圧、粥状動脈硬化、虚血性心疾患、不整脈、心筋疾患、心膜疾患・心タンポナーデ、解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)など
11-15 呼吸器系
1.基礎:気道と肺、胸膜、肺循環、呼吸運動、換気とガス交換、呼吸の化学調節 ほか
2.臨床:症候学、異常呼吸音、呼吸困難と呼吸不全、
検査と治療(喀痰検査、画像診断、呼吸機能検査、SpO2、動脈血ガス分析、気管支鏡、 呼吸器疾患の薬物療法 ほか)、主要疾患(呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、過敏性肺炎、サルコイドーシス、間質性肺疾患、塵肺、気管支拡張症、無気肺、気胸、肺血栓塞栓症、悪性腫瘍(小細胞・非小細胞肺癌、転移性肺癌、悪性胸膜中皮腫)、換気異常(過換気症候群、睡眠時無呼吸症候群))など
教科書 (1)看護のための臨床病態学(南山堂):通読により基礎知識が体系的に身につく(はず)。予習・復習で読み込むこと。 (2)看護師・看護学生のためのレビューブック(メディックメディア):エッセンス
参考図書等 病気がみえる(メディックメディア)Vol.2(循環器), Vol.4(呼吸器):臨床の実際が分かる・詳しく調べられる 系統看護学講座(医学書院)専門分野 II:[3]循環器 [2]呼吸器 看護師国試対策START BOOK 解剖生理と疾病の特性(南山堂):看護師国家試験へのウォーミングアップ カラー図解 人体の正常構造と機能(日本医事新報社)
評価指標 ・成績判定の対象者:出席2/3以上、課題をすべて提出している。 ・定期試験の結果 100%で評価する。
関連科目 疾病・障害論 IIB, IIC, IA, IB 、看護学、とくに基礎看護学、成人看護学、老年看護学の各科目 フィジカルアセスメント、人間機能学I, II、人間病態学I, II、臨床栄養学、人類生物学
教員から学生への
メッセージ
教科書(1)を読んで予習し、講義内容を(2)に補足記入して復習しmy textを作り上げ、実習で活用しましょう。患者・医療者双方から信頼されるプロフェッショナルをめざしましょう。

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