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シラバス(平成26年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 成人看護学分野

緩和ケア演習Ⅱ

Palliative care Ⅱ

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担当教員 牧野智恵、北山幸枝、石垣靖子、坂井桂子
実務経験
開講年次 1年次後期 単位数 2単位 授業形態 演習
必修・選択 選択 時間数 45時間
学習目的・目標 《学習目的・目標》 学習目的;がん終末期における患者および家族に生じる問題のアセスメントと問題解決に向けた看護介入を学ぶ。さらに、適切な倫理調整およびがん相談支援技術を身につけ、施設内外における患者のみならず医療者への支援の実践能力を養う。 学習目標: 1) 終末期において生じる特徴的な症状や全人的苦痛を理解し、倫理的問題および倫理調整についてその解決法を身につける。 2) 終末期における療養支援の実践に向けて、療養の場の選択とその特徴について理解し、専門看護師の役割と機能の視点を踏まえた援助のあり方について検討できる。 3) 終末期におけるがん相談支援技術についてロゴセラピーの視点から理解できる。 4) 学内で学んだ緩和ケアの知識・技術に基づき、がん看護専門看護師としてのエビデンスに基づいてその対策法を検討する。
授業計画・内容

回数

授   業   内   容

授業方法

担 当

1-2

 

 

終末期に生じる患者の特徴と問題

①  末期がん患者に生じる症状(せん妄、抑うつ、全身倦怠感、便秘、全人的苦痛)

②  終末期がん看護における看護師のとまどい(文献検討)

講義・討議

 

 

牧野

 

 

3-4

 

 

終末期における栄養管理と褥瘡ケア

①  終末期における栄養状態と褥瘡

②  がん患者の栄養状態のアセスメント、適切な栄養管理方法の検討(摂食・嚥下障害のある患者、悪液質cachexia)

講義・討議

 

 

牧野・北山

 

 

5-10

がん看護における倫理的問題の調整と看護援助

①      理的姿勢、臨床の倫理原則、意思決定プロセス、生物学的生命と物語られるいのちについて講義を受ける

②      意思決定プロセスにおける問題とその解決(清水哲朗著の「臨床倫理検討シート」を手がかりに、提示された事例についてペーパーペイシェントを用い事例をもとに倫理検討する)

③      各自の倫理検討内容を発表し、討議する。

講義・演習

事例検討

石垣・牧野

10-11

 

 

 

在宅緩和ケアの実際と課題

①  在宅療養におけるがん患者とその家族の抱える問題

②  終末期における療養の場の選択とその特徴

③  在宅緩和ケアの実際と訪問看護におけるサービスの現状

講義・討議

坂井

12-17

 

 

 

 

 

 

 

終末期がん患者のスピリチュアルペインへの看護介入

①  末期における意味中心セラピーについて(ロゴセラピーとは)

②  終末期がん患者のスピリチュアリティの問題

③  終末期がん患者とその家族にとっての意味(創造価値、体験価値、態度価値について)

④  終末期における態度変換

⑤  ロゴセラピーの対話法についてロールプレイの実践

講義・演習

 

 

 

 

 

 

 

牧野

 

 

 

 

 

 

 

18-19

 

 

 

 

終末期における家族ケア、およびグリーフケア

①  予期悲嘆と悲嘆の心理的プロセス

②  病的悲嘆とケア

③  がん患者の家族(診断期・治療期・長期生存期・再発期・終末期・臨終期における家族の特徴)

講義・討議

 

牧野

 

20-25

 

 

 

 

緩和ケア病棟および緩和ケアチームにおける看護実践に参加し、終末期がん患者に生じる様々な症状について理解し、エビデンスに基づいた診断をし、その介入法の有効性を検討する(3月)

①  和ケア病棟あるいは緩和ケアチームでの生じた倫理的課題について実際にシートを用いて分析し、倫理調整について検討する。

②  フィールドに基づき、各自のエビデンスに基づく解決策について評価・考察する。

演習

牧野

教科書 鈴木志津枝・小松浩子 監訳 「がん看護PEP リソース」医学書院、2013年 清水哲朗 「臨床倫理エッセンシャル」、東京大学GCOE、2012年
参考図書等 随時紹介する
評価指標 各セッションの準備状況と学習への取り組み(50%)、学習内容の発表・質疑応答内容(30%)、フィールド実践レポート(20%)によって評価する。
関連科目 緩和ケア演習Ⅰがん看護学実習Ⅲ
教員から学生への
メッセージ
終末期における緩和ケアの基礎的知識・技術・態度を身につける内容です。各教員の演習内容について事前学習をして臨んでください。

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