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シラバス(平成26年度)

Syllabus

学部 / 人間科学領域 / 社会の理解

医療人類学

Medical Anthropology

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担当教員 岩佐 光広
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 1単位 授業形態 集中講義
必修・選択 選択 時間数 15時間
学習目的・目標 この授業では、医療人類学の試み、つまり医療を「文化」という観点から理解する試みの基礎を学びます。特に注目するのは「全体論」という物事の捉え方、整理や理解の仕方です。いくつかのグループワークを行いながら全体論を学ぶことで、看護学や医学とは少し異なる、人類学的な医療や健康、病気についてのアプローチについて考えていきます。
授業計画・内容
内容
  1. はじめに

2. 人類学とは何だろう?:文化人類学の基礎
 医療人類学の基礎となる文化人類学の認識論・理論・方法論の概要を示しながら、それらを特徴づけるものの一つとして「全体論」に注目する。

3. だまし絵で学ぼう、全体論!
 全体論的な物事の捉え方、整理や理解の仕方を、「だまし絵」を使ったグループワークを通じて学ぶ。

4・5. 全体論から異文化を理解する:ラオス低地農村部の日常的な健康観
 全体論から異文化を理解するための一例として、東南アジアの一国、ラオス人民民主共和国の低地農村部に暮らす人びとの健康観について、フィールドワークの知見をもとに紹介し、そこから医療人類学的なアプローチについて学ぶ。

6. グループワーク
 ラオスの人びとの健康観の医療人類学的分析を参考にしながら、私たちの健康観を分析するグループワークを行う。

7. おわりに:看護の世界の入口に立つ皆さんへ

教科書 適宜、参考文献を紹介します。教科書も特に指定はしませんが、関連する専門書や論文はもちろんのこと、小説、映画、音楽、様々な形で「異文化」に触れてほしいと思います。
参考図書等
評価指標 授業への出席・参加態度を重視します(100%)。グループワークをはじめ、積極的な授業へのかかわりを期待します。
関連科目
教員から学生への
メッセージ
近年になり、看護学においても文化人類学の理論や方法論に対する関心が高まっています。 これを機会に、文化人類学という学問に触れてみてほしいと思います。

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