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シラバス(平成26年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 老年看護学分野

高齢者援助論

Life Support of the Elderly

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担当教員 高山 成子、丸岡 直子、長谷川 昇、藤田 冬子、西山 みどり、高梨 早苗、天津 栄子
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 30時間
学習目的・目標 《学習目的・目標》 高齢者が起こし易い健康問題と潜在する倫理的課題を学び、倫理的思考を土台にした高齢者および家族に対する専門的で、かつ高度な看護実践力を身につける。 ・ 高齢者が起こしやすい健康問題とそこから派生する高齢者と家族の問題を説明できる ・ 家族看護理論に基づき、高齢者と家族を総合的にアセスメントする重要性が理解できる ・ 高齢者の健康問題(せん妄・転倒など)に対する、高度で専門的なダイレクトケアについて具体的に説明できる ・ 医療現場における安全確保と潜在する倫理的問題について、具体的に述べることができる ・ 終末期における援助と、倫理的課題に対する専門的な思考の重要性が説明できる
授業計画・内容

《授業展開の方法》

・論文,報道をもとに高齢者をとりまく倫理的な問題に対する実態と社会の動向を学ぶ。

・家族看護理論を理解し、高齢者と家族を総合的にアセスメントする意味を討議する。

・転倒とせん妄に関する観察と予防的取り組み、胃瘻造設における高齢者・家族への教育的取り組みなどを、研究及び実践の報告から討議する。

・高齢者の倫理的問題に関する組織の力の重要性について討議を行う。

回数

授   業   内   容

授業方法

担当

1-3

家族看護理論に基づく高齢者と家族を中心とした看護のあり方を理解する

  高齢者と家族を中心とした看護援助について、家族看護理論に基づいて理解する。

  高齢者と家族に関する理論から、高齢者と家族への総合的な看護について理解を深める。

  高齢者のケア現場に起こりやすい安全確保に関連した、高齢者と家族に生じやすい倫理的問題を理解する。

 

講義

討議

藤田

4-5

せん妄を起こしやすい高齢者と家族への援助を理解する

せん妄の定義とアセスメント方法を学び、チームとしての予防的看護と、せん妄を発生した高齢者・家族に対するダイレクトケアについて学ぶ。

講義

高梨

6-7

 

8-9

転倒を起こしやすい高齢者と家族の看護を学ぶ

    転倒アセスメントにおける看護師の視点と看護師の意識についての研究報告から、アセスメント方法について学ぶ。

講義

丸岡

    転倒予防(骨粗しょう症)のための高齢者・家族に対する栄養、運動に関する援助について学ぶ。

講義

長谷川

10-12

終末期ケアの胃瘻造設における高齢者と家族への看護を理解する

胃瘻造設援助のガイドラインや、意思決定の判断アルゴリズムなどを学び、胃瘻造設意思決定における高齢者と家族に生じている問題への看護を理解する。

講義

西山

13-14

高齢者の医療安全に関連した倫理的問題、終末期の看護における高齢者の尊厳を守る援助について、チームとしての組織的な取り組みの意義について看護管理の視点で学ぶ。

 組織としてのモラールスペース作り、インシデントレポートや看護フローチャートの有用性など、組織としての対策とその有用性、課題について考える。

討議

天津

15

高齢者と家族の援助における老人看護専門看護師の専門性とは何かについて、専門性を示した本を資料に討議を深める

討議

高山

教科書
参考図書等 ライフサポート 複雑なケア
評価指標 講義参加度      30% プレゼンテーション 40% 課題の取り組み   30% *4段階評価:A:大変積極的、B:まあまあ、C:普通、D:余り積極的でない
関連科目 高齢者健康生活論 老年看護演習Ⅰ、老年看護演習Ⅱ、老年看護演習Ⅲ
教員から学生への
メッセージ
専門家として、キュアとケアを統合した高度なダイレクトケアの基本となる知識と技術を習得してください。また、昨今の高齢者における社会の動きの変遷を見極める力をつけ、高齢者を取り巻く倫理的問題に敏感になって欲しい。

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