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シラバス(令和5年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 成人看護学分野

がん看護学実習Ⅱ

Advanced Nursing Practicum in Oncology Nursing Ⅱ

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担当教員 臺 美佐子、今方 裕子、牧野 智恵
実務経験
開講年次 2年次前期 単位数 4単位 授業形態 実習
必修・選択 選択 時間数 120時間
学習目的・目標

学習目的:
がん看護に関連する既習の専門知識と技術を統合して、複雑で対応の難しい治療期にあるがん患者・家族への専門看護師としての看護実践を通して、高度な臨床判断能力と症状緩和や療養過程における問題解決能力を習得する。同時に、変化する社会と保健医療の状況の中でより適切なケアを多職種とともに検討する能力を養う。
実習目標:

1. フィジカルイグザミネーション技術を活用して複雑で対応の難しい事例に対して、多職種と共同しながら高度な臨床判断のもとで治療効果についてアセスメントし、問題を抽出することができる。
2. がん患者・家族を対象として、高度なアセスメントに基づいた実践(直接ケア)・評価し、専門知識・技術の向上や開発を図るべき課題を探求できる。
3. 治療を受けるがん患者とその家族の尊厳を守り、治療や緩和ケアにおける倫理的問題について的確な臨床判断ができる。
4. 治療および療養環境を整えるために、他職種と調整することができる。
5. がん患者や家族、さらに医療者に対するコンサルテーションについて習得する。
6. 在宅医療への移行に必要な教育・支援および、社会資源の活用を考えることができる。
授業計画・内容
  回   内容   授業方法   担当
  1週~4週

1.実習期間:2年次前期 5月の4週間とする

2.実習場所:金沢医科大学附属病院(その他OCNSの在職する施設)

3.実習内容

特定のがん看護領域(がん薬物療法)における専門性を高めるために、2名以上のがん患者を受け持ち、教員・医師・がん看護専門看護師の指導のもと、以下の実習を行う。
1)実践(直接ケア)(1週目~4週目)
(1) 複雑で対応の難しいがん患者に対して、医師の指導のもと、フィジカルアセスメント及び、画像診断を行い、適切にアセスメントできる能力を習得する。
医師の回診(1回/日)に同行し、医師の指導のもとフィジカルアセスメントを行い、化学療法の効果、有害事象について必要な診断技術を習得する。また、検査結果(血液検査、画像検査)についても医師とともにアセスメントする。
医師のケースカンファレンス(1~2時間/1回/週)に参加し、医師の指導のもと臨床診断能力を養う。
(2) 専門知識に基づき、患者の療養過程における問題を多面的にアセスメントし、がん看護専門看護師とともに患者への看護内容や施設における問題を検討する。
(3) 治療に伴う有害事象の予防・対処および症状緩和のために、効果的な看護介入・生活指導を立案し、多職種との協働のもとより高度なケアを実践し、さらにケアの開発および評価をする。

2)相談・調整・倫理調整(2週目~)
(1) 受け持ち患者への看護実践を通して、がん患者・家族の身の周りに起こっている出来事に対して感受性を高め、がん看護専門看護師の指導のもと倫理的葛藤の場面への介入を行う。
(2) 職種間の連携を把握し、介入・調整法をがん看護専門看護師とともに検討する。
(3) 1週間に1回、指導教員とがん看護専門看護師を交えたカンファレンスを設け、自身の実践を振り返る。
(4) 実習終了後、実習病棟にて事例とそこからの学びを発表し、スタッフへフィードバックする。
学生の実習計画に基づいて実習

今方

牧野

 

 

教科書

必要に応じて紹介する

参考図書等

必要に応じて紹介する

評価指標

準備状況と実習への取り組み(50%)、カンファレンス時の発表・質疑応答内容(30%)、看護実践記録(20%)によって評価する。

関連科目

がん看護学実習Ⅰ.Ⅲ

教員から学生への
メッセージ

がん看護専門看護師になる上で、有用な実習ができるよう、事前学習を十分に行い、医師やがん看護専門看護師と積極的な討議の機会を設け実習を行ってほしい。

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