検索

シラバス(令和5年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 子どもと家族の看護学分野

子どもと家族の保健医療福祉特論

Health and Welfare for Child and Family

印刷用PDF

担当教員 戸部浩美、武山 雅志、松井 弘美、熊谷 有紀子、明橋 大二、千原裕香、後藤亜希
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 2単位 授業形態 講義
必修・選択 選択 時間数 30時間
学習目的・目標

学習目的:
現代社会における子どもと家族をとりまく諸問題を取り上げ、その実態や背景、および保健・福祉・医療・教育における対応、課題について学ぶ。
学習目標:

1) 育児不安や子どもの虐待、不登校等の子どもと家族に関する問題の実態や背景、対応、援助、予防について理解する。
2) 子どもの養育環境や子ども時代の体験の重要性を認識し、関連する諸問題の予防に効果的な関わり・ケア(治療的対応)について考察する。
授業計画・内容
  回   内容   授業方法   担当
  1~5

子どもの虐待予防の定義、類似概念、統計、歴史、発生要因、対策、援助

(事例の討論を含む)

講義/討論 戸部・千原・後藤
  6 子どもの虐待における精神力動的及び生物学的要因(文献1)
1)自己意識と自己同一性
2)養育者の子どもへの歪んだ認知
3)攻撃性、暴力、非行、犯罪
プレゼン/討論/講義 戸部
  7,8

親が子を虐待してしまう原因を体験談から理解する(文献3)

・孤立無援の密室、凍てた家、「いい子」役に疲れて、波風のない家庭の陰で

プレゼン/討論/講義 戸部・千原・後藤
  9 不登校の実態とその対応 講義/討論 熊谷
  10~12

幼少期の傷つき体験の影響と対処:当事者の視点から考える(文献4)

1)「先取り不安」とうまく付き合う、トラウマからの回復の7つのステップ

2)「罪悪感」のワナから抜ける、自分の中の「怒り」を怖がらないようにする

3)「くしゃくしゃになった」自分を手当てする、自分の「境界」がわかりますか?

4)対等な関係って何?どうやって作るの?

プレゼン/討論/講義 戸部・千原・後藤
  13

虐待と関連深い精神障害と治療、被虐待児/虐待に悩む親への治療やケア

講義/討論 明橋
  14

医療機関における子どもの虐待やネグレクト事例への支援

講義/討論 松井
  15 虐待予防のケア(治療的対応)に役立つ知識:認知行動療法 講義/討論 武山
教科書
参考図書等
1. メアリー・エドナ・ヘルファ他、社会福祉法人子どもの虐待防止センター監修、坂井聖二監訳:虐待された子ども The Battered Child、明石書店、2003
2. 小林隆児、遠藤利彦編:「甘え」とアタッチメント、東見書房、2012
3. 保坂渉:虐待 沈黙を破った母親たち、岩波書店、2002
4. 季刊ビイ Be!(依存症・家族・AC・・・回復とセルフケアの最新情報)、ASKヒュ-マン・ケア
5. 永田雅子編:妊娠・出産・発達・子育てをめぐるこころのケア、別冊発達32、ミネルヴァ書房、2016
6. 特集 子どもの理解をアセスメント 保護者との共有、支援を考える、発達No.147、ミネルヴァ書房、2016
7. 山口県健康福祉部:みんなでネットワーク 子ども虐待防止に関わる援助関係者の連携マニュアル 改訂版、2006
8. ジュディス・L・ハーマン:心的外傷と回復 増補版、みすず書房、1999
評価指標

1.出席状況、授業への参加状況 50%
2.プレゼンテーションおよびその資料 50%

関連科目
教員から学生への
メッセージ

HOME > シラバス(令和5年度) > シラバス > 子どもと家族の保健医療福祉特論