検索

シラバス(令和4年度)

Syllabus

学部 / 看護専門領域 / 看護の実践

成人・老年看護学実習(慢性期)

Practicum:Adult and Gerontological Nursing (Chronic)

印刷用PDF

担当教員 中道 淳子、牧野 智恵、松本 智里、額奈々、今方 裕子、瀧澤 理穂
実務経験 複数の教員が担当しており、全員に病院等の勤務経験がある。
開講年次 3年次後期 単位数 3単位 授業形態 実習
必修・選択 必修 時間数 135時間
学習目的・目標
【目的】
 成人期・老年期の慢性的な疾患を持つ対象者と家族を深く理解し、QOLの維持・向上を目指したセルフケア能力や健康問題に適応する能力を支援する看護実践力、並びに地域包括ケアシステムを視野に入れた継続看護を実践する能力を養う。
【目標】
1. 対象者の身体的・心理的・社会的な発達段階の特徴が理解できる。
2. 慢性的な疾患を持ちながら生活する対象者を理解できる。
3. 慢性的な疾患を持ちながら生活する対象者の家族(近親者含む)を理解できる。
4. 対象者のQOLの維持・向上に向けて、個別性を重視した援助ができる。
5. 対象者を取り巻く保健・医療・福祉システムの中で、多職種との連携・協働のあり方や、対象者に必要な継続看護が理解できる。
6.看護学生として責任ある行動がとれる。
授業計画・内容
  内容
 

1.慢性的な疾患を持ちながら生活する成人期・老年期の対象者を受け持ち、地域包括ケアシステムを視野に入れた看護過程を展開し、記録をする。
2.受け持ち患者は以下の状況の患者から選定する。
1) 医療施設からの退院が予定されている人
2) 介護保険施設を生活の場としている人
3.実習中は、適宜教員とカンファレンスを行い、対象者の看護について理解を深める。
4.各施設の指導者と実習メンバーは、定期的に実習カンファレンスを行う。
5.学習内容
1) 慢性的な疾患を持ちながら生活する対象者の社会的背景や、これまでの生活習慣および生きた過程(ライフヒストリー)を踏まえ、成人期または老年期にある対象者を、身体的・精神的・社会的な側面から理解する。
2) 慢性的な疾患を持ちながら生活する対象者の家族(近親者含む)の思いや健康状態を把握し、対象者の家族のもつ家族機能についてアセスメントをする。
3) 対象者がQOLの維持・向上を目指したセルフケア能力や、健康問題に適応する能力を獲得するために、個別性を重視した援助を実践する。
4) 対象者に行われた移行支援を学ぶことで、対象者を取り巻く保健・医療・福祉システムや、多職種との連携・協働のあり方、対象者に必要な継続看護を理解する。
5) 対象者を尊厳ある一人の人間として向き合い、看護学生として責任ある行動をとる。

教科書

疾病・障害論で使用した教科書及び資料
成人看護学概論、成人看護方法論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、老年看護学概論、老年看護方法論Ⅰ・Ⅱ、成人・老年看護方法論演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで使用した教科書及び資料

参考図書等

病気が見えるシリーズ Vol.1~8,11

看護学テキストNiCE 老年看護学概論、老年看護学技術、南江堂
看護学大辞典 第6版 メジカルフレンド社(図書館 e-book利用可)

評価指標

看護ケアの提供状況と取り組み姿勢50%
対象理解と看護過程における思考の整理25%
カンファレンスでの発表と自己の振り返り等25%

関連科目

成人看護学概論、成人看護方法論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、老年看護学概論、老年看護方法論Ⅰ・Ⅱ、成人・老年看護方法論演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、成人・老年看護学実習(急性期)

教員から学生への
メッセージ

医療施設から、生活の場へ移ろうとする対象者の方を、「受け持った患者」ではなく、「慢性疾患を持つ尊厳ある一人の生活者」だと思って実習してください。対象者の弱みだけでなく、強みにも目を向け、その方とご家族が望む生活を実現し、継続していくためにはどうしたらよいのか、一緒に考え、実践していきましょう。

HOME > シラバス(令和4年度) > シラバス > 成人・老年看護学実習(慢性期)