令和元年度卒業式・学位授与式
在校生送辞
例年にない暖冬で桜の開花の気配も早まる穏やかな日々が続いています。本日、石川県立看護大学の卒業・修了を迎えられた皆様、おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
皆様との3年間を振り返るとたくさんのことが思い出されます。自治会や大学祭の活動では学生大会などの運営において、右も左も分からない私たちをまとめ、率先して準備や企画進行をされていた皆様は、いつも目標となる憧れの存在でした。私たちが主体となり企画を運営するときにおいても、皆様の築いてきた伝統があったことや、困ったときに相談できる先輩がいるという心強さがあったからこそ、恐れずに前に進むことができたように思います。また、サークル、ボランティア活動では、学業の合間に皆で集まり汗を流す楽しさを教えてくださりました。学業においても、普段の試験や学習対策はもちろんのこと、実習において、患者さんとの関わりに悩んだ際には、相談に乗ってくださり、先達として、実体験からくるアドバイスとともに励ましていただきました。時には優しく、時には厳しく、深い愛情をもって私たちを支えてくださった皆様と過ごした時間は私たちにとってかけがえがありません。
さて、皆様は今、四年間の思い出と、明日から始まる新しい生活への期待で胸がいっぱいのことと思います。一方で昨今の世界を取り巻く新型感染症の脅威は、医療現場へ大きな影響をもたらしています。そのような場へ入っていくことになりますが、今の状況にひるむことなく、この石川県立看護大学で学んだ知識や技術の根拠を大事にし、物事を論理的に考え、問題を解決していくという力を生かし、新たな試練にも果敢に立ち向かっていかれることを信じております。
私たちも皆様が築かれた素晴らしい歴史と、教員と学生、先輩と後輩とが密接に暖かく繋がっている本学の校風を受け継ぎ、皆様が本学を卒業・修了したことを誇りに思っていただける大学になるよう、より一層努力をいたします。
最後に皆さまがこれまで良き先輩として私たちを導き、支え、励ましてくださったことに心から感謝し、今後のご活躍とご多幸を願いつつ、卒業・修了される皆様への送辞とさせていただきます。
令和2年3月14日
在校生代表 立田寛明