大学院の構成
専門看護師(CNS)教育課程
専門看護師教育課程について
本学大学院博士前期課程の「地域・精神・保健学分野」「子どもと家族の看護学分野」「成人看護学分野」「老年看護学分野」には専門看護師(CNS:Certified Nurse Specialist)教育課程に対応したコースが併設されており、それぞれ「地域看護」「小児看護」「がん看護」「老人看護」の専門看護師教育課程として日本看護系大学協会から認定されています。
専門看護師とは?
複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族および集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識および技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかる看護師で、日本看護協会専門看護師認定審査に合格し、「特定の看護分野において卓越した看護実践能力を有する者」として認められた者です。
分野には、がん看護、慢性疾患看護、母性看護、小児看護、老人看護、精神看護、家族支援、地域看護、急性・重症患者看護、感染症看護、在宅看護の11分野(2016年3月現在)があります。
専門看護師の役割
専門看護分野において、以下の役割を果たすことが期待されています。
- 実践:個人、家族および集団に対して卓越した看護を実践する。
- 相談:看護職を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。
- 調整:必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。
- 倫理調整:個人、家族、集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。
- 教育:看護職に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。
- 研究:専門知識および技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。
専門看護師教育課程
本学の専門看護師コースでは、共通科目(A/B)と各専門看護分野の専門科目から38単位以上の履修が必要です。共通科目Aから必須科目10単位と選択科目4単位以上、共通科目Bから6単位履修する必要があります。その他、専門科目は各専門看護分野で指定された科目を24単位以上(地域・精神・保健学は25単位以上)の修得が必要です。(実習科目は10単位以上必要)。これらは専門看護師が備えるべき実践能力を身につけるために必要な単位数とされています。
所定の課程を修了した看護師、保健師、助産師のいずれかの免許所有者は、実務研修を積むことで(通算5年以上必要で、そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修)、専門看護師認定審査を受けることができます。合格し認定された後は5年ごとに更新審査が必要です。