韓国国立全北大学校看護大学
平成29年度韓国看護・文化研修
平成29年度韓国看護・文化研修
第2回目となりました本研修は、平成30年3月18日(日)~3月25日(日)に実施し、学部生10名・大学院生1名・教員4名の計15名が参加しました。今回は大学間連携共同教育推進事業の事業終了に伴い、全北大学校国際交流部のFeeling Koreaの文化体験を中心とした内容に本学のグローカル人材の育成を目的とした内容を折衷した内容で実施しました。
主な研修内容
研修1 講義
内容:全北大学の看護教育、韓国の保健の動向と健康課題
講師:全北大学看護学部長
研修2 保健医療・福祉施設
① 都市部のフィールドワーク
- 医療機関(全北大学病院)
- 保健所(全州完山保健所)
- 高齢者福祉関連施設(金堤老人専門寮蘘院)
- 母子保健福祉関連施設(全北大学病院)
② 農村部のフィールドワーク
- 保健診療所(Primary health post):処方権を持つ看護師が運営する保健診療所(サンジョン保健診療所)
- 保健診療員(Community Health Practitioner)が行う健康教育等に同行(敬老堂、個人宅)
③ その他
- 国民健康保険関連施設(国民健康保険公団)の見学
研修3 全羅北道内、ソウル市内の歴史文化施設等の見学・体験
研修4 韓国語研修
研修5 全北大学学生との交流、ディスカッション
活動報告(引率教員:塚田久恵、金子紀子)
現地到着の翌朝はうっすら雪模様でしたが、研修中、学生は元気に過ごしました。保健・医療・福祉の各施設では韓国と日本と共通点や相違点に関心を向けながら講義を聴き、興味津々に施設内を見学しました。また韓国語レッスンでは驚くほど速く韓国語を習得し、全北大学学生さんとの心通う交流や文化体験を楽しみました。一人ひとりの学生が見せた豊かな表情がその充実ぶりを語っていました。現地に身をおくことで、韓国と自国の理解が深まり、異文化に触れることや視野を広げることの大切さを感じてくれたことと思います。今後の学生の成長を期待したいと思います。最後になりますが、研修中、お世話になった方々は皆、我々を快く出迎えてくださいました、心より感謝申し上げます。
参加学生の学び・感想(一部抜粋)
(石田恵梨 3年)
研修全体を振り返って、8日間という短い期間でしたが、私にとって全ての出会いが貴重で、大切であり、本当に感謝しています。韓国の看護や保健医療福祉システムを理解することで、日本の状況についての関心が高まり、学びを深めていこうと思いました。韓国で生まれ育った方々から直に自らの文化について教えていただくとともに、現地で実際に体感することができ、本当に貴重な体験をさせていただきました。日本での学びだけでは、韓国についても、日本についてもこれほど深く理解することはできなかった思います。現地の方々との交流は主には日本語を用いたため、双方が完全に思っていることを伝えることが難しかったように感じました。またこのような機会があるなら、韓国語をもっと勉強し、コミュニケーション能力を向上させて交流したいと思います。また、今回の研修で様々な保健医療福祉施設を見学させていただきましたが、健康を維持・増進させることは世界の人々に共通する願いであることを実感しました。健康でいられることへの感謝を忘れずに、そして、人々の健康を守ることのできる人になれるよう、これからも日々努力していきたいと思います。