お知らせ
令和5年度 第4回「多職種とともに考えるがん患者の事例検討会」を開催しました
2023年12月6日 up
第4回多職種とともに考えるがん患者の事例検討会を2023年12月5日(火)に開催しました。
zoomを使ったオンライン開催であり、98名の方に参加していただきました。
第4回は事例検討会のテーマは「認知症を抱える高齢がん患者への安全ながん薬物療法の実施に向けて」であり、発表者は石川県立中央病院 がん看護専門看護師の藤川直美さんで、進行は同病院のがん看護専門看護師の内村恵里子さんでした。ミニレクチャーは「がん薬物療法を受ける高齢がん患者のケア」というテーマで、石川県立中央病院 がん看護専門看護師の藤川直美さんによって行われました。
認知症のある高齢者に対する安全ながん薬物療法について、「本人がしたいことを聞き、寄り添いながら安全に治療が終了することを目指す」や、「自分の病院でも倫理カンファレンスで取り上げたいと思っていた事例だった。認知症の方は意向をくみ取るのが難しく、対応に難渋している」「時間などの見通しが立つと安心してもらえるのではないか」といったご意見をいただきました。
また、地域の介護施設との連携について、交換日記を行ったり、SNSアプリを利用したりしているといった意見が出されました。
ミニレクチャーでは、有害事象の早期発見や症状マネジメントが重要であり、多職種で在宅支援につなげることが大切であると話されました。
<参加者の感想>
・自分は将来医師や看護師になるカリキュラムを履修しているわけではないが、遠い未来に自分がこのような事例に該当する可能性があると思いながらお話を聞くことができた。
・高齢者のがん治療を受ける患者が増えており、当院でも抗がん剤治療だけでなく手術療法を受ける患者などもいます。そして、認知機能の低下があるがADLが自立している患者も多くなってきているのが現状です。今回の事例を参考に高齢者のがん治療を受ける患者を多職種で支えていきたいと思います。
・もう少しお話を聞いていたいと思うくらい、あっという間の時間でした。今回のご発表では、患者さんへのケアに丁寧にという方法でかかわったことが大変伝わりました。認知症の人でもそういった関心を伝わります。大変心強かったと思います。
第5回は、2月6日(火)17:45~ zoomによるオンライン開催を予定しております。
開催日の約2週間前に、詳しいテーマをHP上でお知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。