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「第27回ペリネイタル・グリーフケア検討会」(周産期に赤ちゃんを亡くした方へのケアを考える会)を実施しました。

2022年8月3日 up

 石川県立看護大学附属地域ケア総合センター事業 人材育成事業の1つである「第27回ペリネイタル・グリーフケア検討会」を、令和4年7月17日(日)に石川県立看護大学母性・小児看護学実習室で開催しました。
 今回はオンライン参加の希望にも対応し、WEB会議システムZOOMも使用し、ハイブリッドにて開催しました。

 今年度より周産期のグリーフケア初学者のための第1部(午前の部)を企画し、グリーフケアに関する基本的知識と関わり方の基本について、企画委員のロールプレイを交えて学んだ後、会場からの質問に回答したり、施設間の交流をはかりました。

 第2部は従来の方法で、「不妊症・不育症患者への支援を考える その1~多職種・ピアサポーターとの連携~」というテーマで実施しました。
 まず、米田から厚生労働省が昨年度より日本助産師会に委託し、開催している「不妊症・不育症ピアサポーター等養成研修」と「不妊治療費の保険適応について」「移行期の石川県の助成と相談窓口について」の情報提供をしました。
 次に昨年度の卒業生石出舞が「不育症女性の心理についての文献研究」に取り組んだ結果について発表させていただきました。この発表は7月に開催された石川県母性衛生学会でも発表されたものです。
 その後、本日のテーマにまつわる講師である鍼灸で不妊治療患者に関わる二葉鍼灸療院院長、鍼灸師の田中良和氏と不妊治療体験者でピアサポーターである坂口みゆき氏にお話しいただきました。
 今回このお二人とは前述した「不妊症・不育症ピアサポーター等養成研修」にて知り合ったご縁で来ていただきました。
 田中氏からは鍼灸での不妊治療の実際、受療状況、患者対応で心を配っていること、多職種との連携の在り方について語っていただきました。坂口氏には体験談を中心に、不妊治療にいたるまでの経緯、不妊治療中の思い、現在ピアサポーターとしての活動についてお話いただきました。

 休憩をはさんで、対面・オンラインとも2グループずつに分かれて、お話を聞いての感想、質問を考えていただきました。それぞれの話し合い(15分程度)の後、各グループごとに企画委員から話し合われた内容や出された質問を発表していただき、それに対して講師に答えていただきました。

 第1部参加者は医療機関スタッフ20名、看護学生2名、教員1名の計23名(内オンライン8名)、第2部は医療機関スタッフ13名、行政保健師3名、体験者3名、看護教員 1名、看護学生2名の計22名(内オンライン13名)でした。

 開催後のアンケート結果では、第Ⅰ部に関しては、全参加者が内容・方法に関して満足と回答し、今後に活かせると回答していました。
 感想として、「ロールプレイで実際の声かけを見ることができたので参考になった」「改めて自分のケアを見直すきっかけとなった」「それぞれの施設の対応を聞くことができた」と満足は高かったですが、声が小さく聞こえにくかったという意見もあり、次回からは音声への対応を強化していきたいと思います。
 第Ⅱ部については内容については全参加者が満足と回答し、方法・場所、今後に活かせるかについて9割以上の参加者が満足・活かせると回答していました。
 感想として、「新しい知識を得ることができた」「それぞれの講師の直の体験を聞けて、不妊患者の思いを知れた」「助産師として、不妊治療体験者としてこの先どのようなことができるか具体的に知ることができた」「寄り添いながらケアをしていきたい」と今後のケアに活かせる有意義なものとなっていました。

 次回第28回は令和5年2月19日(日)Ⅰ部10時~12時 Ⅱ部13時30分~16時で「不妊症・不育症患者への支援を考える その2~~看護専門職・研究者の見解を知ろう~」を考えております。参加申し込みは1週間前になっております。多数のご参加をお待ちしています。

第Ⅰ部 ロールプレイの様子

第Ⅱ部講師 坂口みゆき氏

第Ⅱ部講師 田中良和氏

 

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