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お知らせ

「認知症世界の歩き方play!体験会」を開催しました。

2022年5月23日 up

 本学附属地域ケア総合センター事業 地域連携事業の1つである「認知症世界の歩き方play!」を2022年5月21日に開催しました。参加者は高校生1名、大学生5名、大学教員5名、地域包括支援センターの方2名、計13名でした。
 認知症世界の歩き方play!は、認知症ご本人の視点で認知症世界を旅するオンラインゲーム型プログラムです。プレイヤーは「旅人」になりきり、すごろくの要領で認知症世界を旅します。
 旅の中では、認知症のある方が日常的に体験する出来事に遭遇し、暮らしを豊かにする地域の資源や人とのつながり、お役立ちアイテムを知ることで、「認知症とともに生きる」ことを本人視点で学ぶことができます。

<参加者の感想>
・認知症の方の家族や周囲の人から見た認知症の紹介が多い中、今回は認知症の方本人の感じ方、見え方に焦点が当てられており、改めてご本人のできることや強みを再認識し、その段階その段階で、必要としている支援をご本人とご家族・周囲へ行えるといいなと改めて感じました。
・周囲の人に助けられることもあれば、傷つけられることもあるとわかったが、それは認知症を持っていない人でも同じなので、「認知症がある」ということが特別なことではなくなったらいいのにと思った。
・認知症においては私自身『自立が阻害される』という印象があり、そこから認知症とは『考える・記憶する内容に多く作用される』と思っていたのですが、視覚・聴覚・味覚等などの知覚においても作用されている事を知り、それを通して起こるトラブルでは本人を支えるその家族の心情についても疾患の特性を理解したことで気付くことが出来ました。
・認知症ではできないことやADL等の悪化傾向に目を向けられることもあると思うのですが、これまでの経験や知恵はその方の強みであり生活環境によって強みを打ち消すことのないような援助の内容と程度が重要だとわかりました。
・ゲームを通して、理解して寄り添えるだけでも十分支援となり得ること、認知症の方が素直に思いを表出できるように共感、傾聴の態度で接することが大切であると実感しました。
・認知症のご本人やりたいこと、目標を実現するために役に立つカードを集めようとしていると、出来事が次々に起こり、周りが障壁を理解してくれないことに傷ついたり、協力してくれて嬉しかったり、幸せメーターが上下するしくみが体験できました。認知症のご本人の幸せメーターが上がることは、家族の幸せメーターが上がり、社会全体の幸せメーターがあがることにつながっていきます。家族の支援を含め、地域に使いきれないくらいのお役立ちカードがたくさんあるといいですね。
・幸せは人によって違うので、看護側からの押し付けの幸せにならないようにしたい。

 新型コロナウィルスの感染状況によって、対面で開催する対話を中心とした「認知症世界の歩き方ダイアログ」の開催も企画します。ぜひご参加ください。

 

 

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