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「第21回ペリネイタル・グリーフケア検討会」(周産期に赤ちゃんを亡くした方へのケアを考える会)を開催しました

2019年8月2日 up

 本学附属地域ケア総合センターの人材育成事業の1つである「第21回ペリネイタル・グリーフケア検討会」を、令和元年7月21日(日)に石川県立中央病院で開催しました。今回は「宮崎県における天使ママの自助グループ活動の紹介~地域・医療者とのつながりの中で~」をテーマとして、宮崎天使ママの会代表黒木啓子氏に講師をお願いしました。
 まず、黒木氏ご自身の赤ちゃんとの死別体験の中で、病院で赤ちゃんを「モノ」として扱われたという思いや忘れられない医療者からの言葉かけについての話をしてくださいました。その体験を機に、先進地から10年遅れていた宮崎での対応を改善したいと宮崎天使ママ会を立ち上げられ、その活動内容(お話会、セミナー、個別相談、赤ちゃんの大きさにあった籠の棺・天使のゆりかごの作成・提供)についての具体的紹介と活動における課題についてもふれていただきました。宮崎県での産婦人科でのグリーフケアの確立を目標に地域・医療者と連携し、精力的に活動されている様子が伝わる講演内容でした。講演後は2回、グループ交流の時間をもうけ、1回目は黒木氏と自助グループメンバーとの交流、医療職と大学院生との交流、2回目は医療職・大学院生のグループに自助グループメンバーが1~2名ずつ入り、医療職・院生と自助グループメンバーとの交流をはかりました。最後に黒木氏と全体との交流として、グループで話し合ったことを発表しつつ質疑応答を行いました。
 参加者は県内と富山・福井の施設の看護職、北陸で活動している自助グループである小さな天使のママの会の代表とメンバー、ハートシェアの会のメンバー、今から自助グループをたちあげようとしている体験者の計38名でした。参加者の満足度は高く、「具体的なお話が聞け、今まで全く接点のなかった自助グループの方のお話が聞けてとても勉強になった」「違う地方のグリーフケアについて話を聞くことができてよかった」「自助グループの方々の大変さを知り、病院・行政・自助グループの連携の大切さを知ることができた」「医療者として関わる中で、知らず知らずのうちに傷つけてしまっている可能性もあることを知り、自分の関わりを見直す機会となった」「これから活動していく上でのイメージができた」等の感想がありました。
 次回第22回は令和元年11月9日(土)10時~12時に開催予定で、午後から開催の「東アジアグリーフの集いin金沢」とのコラボ企画で「県外のグリーフケアに取り組む人々と交流しよう!」を考えております。参加お申し込みの期限は11月1日(金)です。「東アジアグリーフの集い」とともに多数のご参加をお待ちしています。

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