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シラバス(平成30年度)

Syllabus

博士前期課程(修士) / 実践看護学領域 / 成人看護学分野

緩和ケア演習Ⅰ

Palliative care Ⅰ

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担当教員 牧野 智恵、山田 圭輔、高地 弥里、我妻 孝則、久保 五月 
実務経験
開講年次 1年次前期 単位数 2単位 授業形態 演習
必修・選択 選択 時間数 45時間
学習目的・目標
学習目的:
治療期にあるがん患者の身体症状を病理生理学的に把握し、治療効果と治療に伴って生じる看護上の問題を包括的にとらえるための高度な臨床判断能力を養い、早期からの痛みや、身体的、精神的、心理社会的、スピリチュアルな問題、そして医療者が直面する問題について、他職種と協働しながら医療介入するに必要な知識・技術を習得する。
学習目標:
1) 緩和ケアについて歴史的変遷およびその概念や治療との併行診療について理解し、その現状と問題点について追求できる。
2) がん性疼痛の発生機序や診断、患者の苦痛を緩和する適切なマネジメントについて理解し、事例をもとに介入法について探求できる。
3) 患者や家族が抱える全人的苦悩(苦痛)をについて理解し、そのセスメントおよび介入法を理解できる。
4) 緩和ケアに携わる看護師の苦悩と教育について理論を用いた介入について理解する。
5) がん患者へのリンパ浮腫ケアの症状マネジメントと実践法について身につける。
授業計画・内容
  回   内容   授業方法   担当

  1-2

 

がん看護における緩和ケアの現状と課題
 ①緩和ケアの歴史的変遷の理解
 ②がんに伴う様々な痛み全人的苦痛のとらえ方
 ③がん病変に対する治療と緩和ケアの併行診療の現状と問題

講義・討議

牧野

  3-4

 

がん性疼痛の診断と治療の実際
 ①がん性疼痛の種類・発生機序、緩和ケアの目標、緩和治療の選択について
 ②疼痛コントロールの困難な事例を通して適切な診断・介入法を学ぶ

講義・討議

山田・牧野

  5-7

治療期におけるがん緩和ケアの実際
 ①がん患者の身体症状、心理・精神症状マネジメントと緩和ケア
 ②症状アセスメントツール、緩和ケアにおけるチーム医療のあり方
 ③疼痛調整の困難な事例検討

講義・討議

我妻・牧野

  8-10

補完・代替療法とエビデンス

講義・討議

牧野

  11-16

 

がん患者へのリンパ浮腫ケアの症状マネジメントと実践法
 ①がん治療に関して発生するリンパ浮腫の病態生理、症状マネジメント
 ②リンパ浮腫のアセスメント法、ケア方法および評価法について理解する

講義・演習

高地・牧野

  17-19

緩和ケアにたずさわる看護師の苦悩とその対応
 ①トータルペインを体験しているがん患者のケアにたずさわる看護師の苦悩
 ②看護師の成長に向けた支援(ケアリング・パートナーシップの事例)

講義・討議

久保・牧野

  20

国内外の文献から、治療期における緩和ケアに関する重要な論文を検索し、研究の動向・早期からの緩和ケア実践での課題を検討する。

演習

牧野

  21-25

治療期にある患者の疼痛の訴えから、症状についてエビデンスに基づいた診断をし、その介入法の有効性を検討する。

演習

牧野

教科書

鈴木志津枝、小松浩子 監訳 「がん看護PEP リソース」医学書院、2013年

参考図書等

随時紹介する

評価指標

各セッションの準備状況と学習への取り組み(50%)、事例分析時の発表・質疑応答内容(30%)、レポート(20%)によって評価する。

関連科目

緩和ケア演習Ⅱ

教員から学生への
メッセージ

緩和ケアについて基礎的知識・技術を身につける内容です。各教員の呈示する課題・資料を自己学習して授業に臨んでください。

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